単行本

第45回(2023年)野間文芸新人賞

しをかくうま 九段理江

1,650 (税込)
発売日2024年03月12日
ジャンル小説
商品情報
書名(カナ) シヲカクウマ
ページ数 176ページ
判型・造本・装丁 四六判 上製 上製カバー装
初版奥付日 2024年03月10日
ISBN 978-4-16-391816-7
Cコード 0093
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書店在庫
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第45回(2023年)野間文芸新人賞

しをかくうま 九段理江

1,650 (税込)
発売日2024年03月12日
ジャンル小説
商品情報
書名(カナ) シヲカクウマ
ページ数 176ページ
判型・造本・装丁 四六判 上製 上製カバー装
初版奥付日 2024年03月10日
ISBN 978-4-16-391816-7
Cコード 0093

第45回野間文芸新人賞受賞作

第45回野間文芸新人賞受賞作。
疾走する想像力で注目を集める新芥川賞作家が描く、馬と人類の壮大な歴史をめぐる物語。
太古の時代。「乗れ!」という声に導かれて人が初めて馬に乗った日から、驚異の物語は始まる。この出逢いによって人は限りなく遠くまで移動できるようになった――人間を“今のような人間”にしたのは馬なのだ。
そこから人馬一体の歴史は現代まで脈々と続き、しかしいつしか人は己だけが賢い動物であるとの妄想に囚われてしまった。
現代で競馬実況を生業とする、馬を愛する「わたし」は、人類と馬との関係を取り戻すため、そして愛する牝馬<しをかくうま>号に近づくため、両者に起こったあらゆる歴史を学ぼうと「これまで存在したすべての牡馬」たる男を訪ねるのだった――。

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2024.04.16 書評

担当編集者より

2021年に小説家デビューするや、発表するすべての小説で文学賞を受賞してきた新芥川賞作家の、真骨頂とも呼べる、圧倒的想像力の爆発した一作です。
野間文芸新人賞選考会では、小説の放つあまりの疾走感から、この作品自体が“暴れ馬”に見立てられ、“暴れ馬”から“振り落とされた”と述懐する選考委員もいらしたほどです。
詩情豊かにギャロップする物語は、批評的射程も広く備えていて、優生思想や純血主義、アニマルライツ、果ては人類の知そのものに対する問いまでをも孕んでいます。
いま最注目の才能が送る、試みと企みに満ちた必読の書。
また、小説内には、実在の名馬名や名実況セリフもちりばめられており、競馬ファンにもおすすめいたします。

著者

九段 理江

一九九〇年埼玉県生まれ。二〇二一年、「悪い音楽」で第一二六回文學界新人賞を受賞し、デビュー。二三年、『Schoolgirl』で第七三回芸術選奨新人賞、本作「しをかくうま」で第四五回野間文芸新人賞、二四年、「東京都同情塔」で第一七〇回芥川賞を受賞。

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