書名(かな) | なぜちょういちりゅうせんしゅがぴーけーをはずすのか さっかーにまなぶきゅうきょくのぷれっしゃーしんりがく |
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ページ数 | 352ページ |
判型・造本・装丁 | 四六判 軽装 並製カバー装 |
初版奥付日 | 2025年04月30日 |
ISBN | 978-4-16-391976-8 |
Cコード | 0098 |
史上最速でワールドカップ出場を決めた日本代表! 北中米W杯に向けて、森保ジャパンは「優勝」を目標に掲げて意気軒高だ。
しかし、ちょっと待ってくれ。
これまで日本代表の最高成績はベスト16が4回。うち、南ア大会と、前回カタール大会は、「PK戦」で敗れたのだ。
W杯のトーナメントでは5試合に1試合がPK戦になる。つまり優勝を目指すなら、PK戦に備えることは絶対に必要といえる。
スポーツ心理学者ゲイル・ヨルデットは、PK戦が導入されて以来の、入手できる限りのPKのビデオを分析し、数多くの論文を発表してきた。その研究を初めて一般向けに世に問うたのが本書である。
サッカーはPKの笛が鳴ったとたんに、チーム戦から個人戦になる。そしてキッカーには恐ろしいプレッシャーがのしかかる。
W杯やEUROといった大試合のトーナメントであればなおさらだ。
多くのサッカー関係者やファンは、「PK戦は運」だと考えている。だが著者は無数のPKの例から、このプレッシャーに対処する心理学的なアプローチを提案する。
日本の読者にとってとにかく見逃せないのが、第6章である。チームマネジメントを深く分析した本章で、森保ジャパンをはじめ、前回カタール大会でPK戦に敗れたチームは、勝ったチームと比較してどこが違っていたのかが発見されているのだ。
そのカギは、「監督が話をする時間」と「説明するときの道具」にあった……!
もう一つの注目は、PKの技術に密かな革命を起こした驚くべき選手が紹介されている点。
その名は……遠藤保仁! 日本のサッカーファンからすると、おお「コロコロPK」のことか!? と思うだろうが、さにあらず。(結果は敗れたが)南アフリカW杯で遠藤が決めたPKに、著者は驚倒したというのだ。
遠藤が見せたその「世界初のPK技術」とはいったい……?
詳しくはぜひ本書を手に取ってみてほしいが、もちろん著者が網羅しているのは、日本選手・チームばかりではない。
・メッシのPK成功率は「平均以下」
・PK職人、ケインとレヴァンドフスキの「真逆のテクニック」
・アルゼンチン代表GKマルティネスの「狡猾な策略」
・アルゼンチン代表監督スカローニの「名人マネジメント」
などなど……「PK」だけをテーマに、これほど奥深い世界が広がっているとは驚くしかない。
欧州・日本を問わず、サッカーファンはもちろん必読、そして日常のプレッシャーに対応するための心構えも学べる、いまだかつてないスポーツ科学本。
サッカー大好き作家・橘玲氏がいみじくも帯コメントを寄せてくれた通り、「PK戦が100倍面白くなる。そのうえ、緊張するときどうすればいいかも教えてくれる」一冊だ。
ぜひ本書を(森保ジャパンの皆さんも)読んで、北中米W杯に備えよう!
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