書名(かな) | きしゃはてんごくにいけない はんこつのじゃーなりずむせんき |
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ページ数 | 608ページ |
判型・造本・装丁 | 四六判 上製 上製カバー装 |
初版奥付日 | 2025年08月30日 |
ISBN | 978-4-16-392011-5 |
Cコード | 0095 |
【第85回 文藝春秋読者賞受賞】
巨大メディアを牛耳る「独裁者」に立ち向かった男が、恥辱に満ちた抵抗の半生と、特ダネに情熱を注ぐ反骨記者たちの生き様を描く――
〈概要〉
オールドメディアが後退戦を強いられる中、記者はいかに生きるべきかを問い直す、圧巻のノンフィクション大作。『しんがり』『石つぶて』などの著作で知られるノンフィクション作家・清武英利氏が、野村證券をはじめ四大証券会社の損失補填を暴いたスクープ記者時代から、「読売のドン」こと渡邉恒雄氏と対決した「清武の乱」の内幕に至るまで、約50年にわたる波乱万丈の記者人生を克明に綴る。一方で、特ダネに異様な情熱を注ぐ令和の反骨記者たちも登場。自民党の裏金問題を暴いた赤旗事件記者や、話題作『対馬の海に沈む』で農協の暗部を追及したジャーナリスト、神戸連続児童殺傷事件「少年A」の両親の独占手記を取った元週刊文春記者など、強烈な個性を持つ記者たちの生き様を描く。逼迫したメディア界を揺り動かす、重厚かつ熱量あふれる記者列伝が誕生!
〈「はじめに」より〉
■私はもともとがドブ板を踏んで歩く社会部記者なのである。大仰なメディア論が嫌いだ。というよりも報道者の顔について書くことしかできなかった。(中略)それも新聞人やテレビ、雑誌記者に限らない、肩書はなんでもいい、ネット記者でもフリーでも、とにかく組織や権力のくびきに無縁で、矜持を忘れない記録者の顔を書こうと思ったのだ。
〈目次〉
第一章 抵抗の源流
第二章 墓場に持って行かせるな
第三章 事件記者という生き方
第四章 アンビバレントな人々が照らす闇
第五章 孤独な告発を手繰る
第六章 管理職でも書きたい
第七章 記者魂で球界に乗り込む
第八章 撃ちてし書かん
〈著者略歴〉
清武 英利(きよたけ ひでとし)
1950年宮崎県生まれ。75年に読売新聞社入社。社会部で警視庁、国税庁を担当し、2001年より中部本社社会部長。東京本社編集委員などを経て、04年8月に読売巨人軍球団代表兼編成本部長。11年11月、専務取締役球団代表兼GM・編成本部長・オーナー代行を解任され係争に。現在はノンフィクション作家。『しんがり 山一證券 最後の12人』(講談社文庫)『石つぶて 警視庁二課刑事の残したもの』(講談社)『サラリーマン球団社長』『アトムの心臓「ディアファミリー」23年の記録』(いずれも文藝春秋)『どんがら トヨタエンジニアの反骨』(講談社)など著書多数。
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