| 書名(かな) | ちかづくととおざかるふね |
|---|---|
| ページ数 | 184ページ |
| 判型・造本・装丁 | 四六判 上製 上製カバー装 |
| 初版奥付日 | 2026年11月15日 |
| ISBN | 978-4-16-392169-3 |
| Cコード | 0093 |
普段であれば大勢の家族や親戚に囲まれているが、ひょんなことから大村家の3きょうだいだけの時間が訪れる。
そのとき、稔が問わず口にしたのは、幼い日、水平線の上に確かに見た一艘の船のことだった。
しかし同じように福岡の海を眺めていたほかの2人、浩にも奈美にも船の記憶はない。
だが稔の記憶に残る船の姿は、いよいよ色濃く、そしてはかなく浮かび上がる。
過去の記憶を交感するうち、やがて3きょうだいの想念がそれぞれ入り混じるようになり――。
幼少期の記憶、世代の共通体験、そして昔を思い出すこと……確かさと不確かさの境界と個々的な記憶とはなにかを鋭く問うた表題作は、選考委員の激賞を浴び第50回川端康成賞を受賞。大村家のサーガを書き継いできた著者が新境地を切りひらいた全3篇を収録する。
「近づくと遠ざかる船」
「風呂の順番」
「死者ではないのだから」
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