松下幸之助の憂鬱

858 (税込)
発売日2014年10月20日
ジャンル政治・経済・ビジネス
商品情報
書名(カナ) マツシタコウノスケノユウウツ
ページ数 256ページ
判型・造本・装丁 新書判
初版奥付日 2014年10月20日
ISBN 978-4-16-660983-3
Cコード 0295

創業者精神を見失った企業は滅ぶ

パナソニックは、2012年、2013年の連結業績で7000億円を超える最終損益を出した。
経営トップの責任を問う声が上がり、これまでのビジネスモデルの限界が指摘されたが、最大の原因は、創業者である松下幸之助(1894-1989)の精神を忘れ、経営理念を見失ったからではないだろうか。
「創業者精神を失った企業は滅ぶ」
そうであれば、パナソニックの再生は、松下幸之助の創業者精神を受け継ぐことによってしかなされない。
しかし、松下幸之助がこの世を去って、20年以上が経った今、その薫陶を直接受けた世代はパナソニックから退場し、その精神の真髄は誰にも受け継がれていない。
本書は、松下幸之助の評伝を通して、その創業者精神や経営哲学がどのような時代の下で、どのような格闘を経て、形成されたのかを描き、その核心に迫る。
日本の強さを支えた経営哲学はどのようにして生まれたのか?

○「マネ下」「二番手商法」は、「市場の声」をいち早く察知し、そこに自らの持てる力を集中する経営手法から生まれた。
○「水道経営」は、物質の豊かさ=幸せという幸之助の哲学から生まれた。
○松下幸之助が10代に自転車屋で働いていたときに「顔色を窺う」こと、共存共栄の大切さを身につけた。
○「任せる経営」は、幸之助の体力や知力の限界を補うために生まれた。そのため「任せる」といっても、「全面委任」ではない。
○販売の松下といわれるほどの強い販売網はなぜ必要だったのか?
○現在から見えても先駆的な経理社員の育成と経営経理の目的とは?
など幸之助の経営哲学が様々な角度から解き明かされていく。

日本を背負うビジネスパーソン必読の一冊である。

担当編集者より

「創業者精神を見失った企業は滅びます」と本書の著者で、長年、企業取材をしてきたノンフィクション作家の立石泰則さんは言います。そして、パナソニックや日本の製造業の不振の原因は、そこにあると。そうであれば、原点を学び、それを今、受け継ぐためにはどうすればいいのかを考えるしかありません。松下幸之助の経営哲学はどのように形成されたのか。それをあますところなく描いたこの評伝を読んで、読者がそれぞれの答えを自分の頭で考えてほしい、という熱い思いが本書にはこめられています。(HB)

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