書名(カナ) | ニセンヨンジュウネンゼンビジネスモデルショウメツ |
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ページ数 | 240ページ |
判型・造本・装丁 | 新書判 |
初版奥付日 | 2016年12月20日 |
ISBN | 978-4-16-661108-9 |
Cコード | 0295 |
ベストセラー『2020年マンション大崩壊』の筆者の第2作! 前回は個人の住宅問題に切り込んだが、今回はビジネスモデルが対象。
日本の高度成長時代、「量的充足」を目指したマクドナルドのビジネスモデルは、外食産業のみならず、日本のすべてのビジネスモデルを牽引するものだった。とくに、不動産では、企業は、都心から郊外へ、いかに安く大量にオフィスビルや住宅を供給するかに鎬を削った。同じサービスが「どこにいても手に入る]ことが重要だった。
そのいっぽうで、ディズニーランドは浦安・舞浜のシンデレラ城にこもったきり、外には決して出てこなかった。不況下でも値上げを続け、「ここにこなければ手に入れることが出来ない」価値を生み出し続けることに集中した。「質的充足」を目指したビジネスモデルの先駆者となったのである。
そして1996年以降、日本の生産人口が下り坂になると、マクドナルド型ビジネスモデルは、急速にどこにでもある陳腐なもの、すなわち「コモディティ化」し、その価値は崩壊していく。対するディズニーランド型のビジネスモデルは、他では手に入らない、特別なサービスを提供することで、現在のビジネスシーンを牽引している。
しかし、今、絶頂にあるディズニー型ビジネスモデルにも、やがて限界が来るだろう。それは、1%の超富裕層と99%の貧困層といわれる、超格差社会の到来が、「特別」をウリにしたディズニーランド型のビジネスモデルすら存続不可能にするからである。
2040年を予想したさまざまな指標は、これまでのビジネスモデルがすべて通用しない、世界が来ることを示唆している。そのとき、あなたはどうする……
はじめに 昭和日本の明るい絵図――ディズニーとマクドナルド
第1章
マクドナルドが目指した「量的充足」社会の実現――一九七一年からの四半世紀を展望
第2章
ディズニーランドがこだわる「質的充足」ビジネスの展開――日本の絶頂期八〇年代にやってきたディズニーランド
第3章
マクドナルドはなぜ行き詰ったのか――九六年以降の日本社会の変質
第4章
ディズニーランドはなぜ三年連続で値上げできるのか――社会の変質の先にあったディズニーランド型価値観の創出
第5章
マクドナルド型不動産に見る今後の価値下落――二〇二一年以降の社会の展望
第6章
ディズニー型不動産による価値創造――二〇二一年以降の不動産価値
第7章
ディズニーの夢から醒めたとき――二〇四六年に向けてのクライシス
おわりに ディズニーランドが怖いわけ
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