植物はなぜ薬を作るのか

1,045 (税込)
発売日2017年02月17日
ジャンルノンフィクション
商品情報
書名(カナ) ショクブツハナゼクスリヲツクルノカ
ページ数 240ページ
判型・造本・装丁 新書判
初版奥付日 2017年02月20日
ISBN 978-4-16-661119-5
Cコード 0295

それは、植物の生き残り戦略だった

ゲノム科学の進展で、今、薬用植物の世界が熱い!
ポリフェノール、カテキン、フラボノイドなど、今や日常用語として使われている植物由来の成分です。モルヒネやキニーネ、ヤナギの成分から作ったアスピリン、生薬を用いる漢方薬など、人間は古代から植物の作る薬を使ってきました。しかし、つい最近まで、なぜ、どのように植物が薬を作るのかは解明されていなかったのです。
その根源的なメカニズムがわかってきたのは、2000年代に入って植物のゲノム配列が決定されてからのこと。「動かない」選択をした植物が「生き残り」戦略として、動物などの捕食者から身を守るため、いかに巧妙なシステムで「毒」のある成分を作るのか。しかも、その「毒」から自らを守るためにどのような方法を採っているのか。その「毒」には抗がん薬の元となる成分も含まれます。
そうした巧緻なしくみが、ゲノム科学の発展により遺伝子レベルで突き止められるようになってきました。中国からの輸入が困難になりつつあるカンゾウ(甘草)の成分も人工的に作ることが可能になるなど、最先端のバイオテクノロジーにも触れつつ、驚くべき植物の戦略を明らかにします。

目次

ケシを原料とする鎮痛薬モルヒネ
解熱鎮痛薬アスピリンはヤナギの成分から
お茶やコーヒーに含まれるカフェイン
天然甘味料となるグリチルリチンを含む甘草
植物からの万能薬--ポリフェノール
乾燥と紫外線を防ぐフラボノイドとアントシアニン
ニチニチソウが作る抗がん薬ビンカアルカロイド
タイヘイヨウイチイから発見された抗がん薬
パクリタキセル(タキソール)

担当編集者より

植物にも化学式にも縁の無かった自分が、知れば知るほど奥深い、植物の中で繰り広げなれているドラマには驚嘆しました。著者の斉藤和季氏は、植物メタボロミクスの第一人者。「メタボロミクスって何?」 と思われる方も、ぜひこの本を開いてみてください。

著者

斉藤 和季

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