認知症にならない100まで生きる食事術 牧田善二

880 (税込)
発売日2023年10月20日
ジャンル趣味・実用
商品情報
書名(カナ) ニンチショウニナラナイヒャクマデイキルショクジジュツ
ページ数 160ページ
判型・造本・装丁 新書判
初版奥付日 2023年10月20日
ISBN 978-4-16-661418-9
Cコード 0295
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認知症にならない100まで生きる食事術 牧田善二

880 (税込)
発売日2023年10月20日
ジャンル趣味・実用
商品情報
書名(カナ) ニンチショウニナラナイヒャクマデイキルショクジジュツ
ページ数 160ページ
判型・造本・装丁 新書判
初版奥付日 2023年10月20日
ISBN 978-4-16-661418-9
Cコード 0295

認知症を防ぐのは日々の食事だ!

2000年以上前の医師で、「医聖」とか「医学の父」と崇められているギリシャのヒポクラテスは次のような言葉を残しています。『汝の食事を薬とし、汝の薬は食事とせよ』。『食べ物は健康と長寿と我々の幸福の源』ーー。

皆さんは歳をとると物忘れが進み、脳の機能が低下するのは加齢現象で仕方ないことだと考えているでしょう。その考え方は間違っています。適切な食事を行い、健康的な生活習慣を身に付けて、それを実行すれば、脳の機能を低下させず、記憶力の低下も大幅に抑えることができるのです。
本書が詳しく述べるのは、一体どういう食事をしたら脳の機能低下を抑えて認知症を予防することができるかということです。

その前提として大事なことは、認知症は歳をとってなるのではなく、この病気になるには20年ほどの時間がかかっているということなのです。さらに言えば、一度認知症になってしまうと、その治療は極めて困難です。この数年の間に治療に効果があるとされる薬も出てきていますが、たいへん高価で、広く行きわたるにはまだ時間がかかるでしょう。若年性認知症は50歳ぐらいから始まりますから、30歳を過ぎたら認知症にならないような食事を心がける必要があるということなのです。

認知症があなたの毎日の食事によって起こる病気で、それを改善すれば、認知症にならずに百歳まで健康に生きることが可能なのです。
なぜ糖尿病の専門医である私が認知症の予防について語る資格があるのかと言えば、認知症は糖尿病に非常に似ているからです。糖尿病も一度なったら絶対に治らない病気です。どんなに食事を気をつけて運動して薬を飲んでも絶対に決して治らないのです。この病気も20年前からその兆候は始まっています。つまり20年間、糖尿病を避ける食事をしなかったために、なんと20年後に糖尿病が出てくるわけです。糖尿病も認知症も、体の血管と血液の不具合が引き起こす病気です。そのメカニズムはとても似ているのです。

では、どのように食事に気を付ければいいのでしょうか。
それは、糖尿病にならない食事法や高血糖値を改善させる食事法に酷似しています。認知症を予防するために気をつけないといけないのは、あなたたちが毎日食べてるご飯やパンやお菓子やケーキです。一番好きなものが認知症を引き起こす原因だということです。本書では、その理由をわかりやすく説明します。
でも、皆さんが知りたいのは、理屈ではなく具体的な方法ですよね。ですから、そのやり方を医学的な立場から詳しく説明します。この本を読んで、絶対に将来衰えない脳を作ってください。

認知症にならないためにはどうしたら良いか。ほんとにそれを予防する方法はあるのかーー。
あります。それは食事を気をつけるということです。それは延べ20万人以上の糖尿病患者をみてきた私の確信です。

目次

はじめに
■アルツハイマー病は脳の糖尿病
■認知症という病気は、二〇年かけて出てくる
■認知症は不適切な食事が原因で起こる

【第1章】 認知症にならないために
■六五歳以上の五・四人に一人が認知症
■圧倒的に多いアルツハイマー型認知症
■よくあるアルツハイマー病の症状
■アルツハイマー病はどのようにして起きるのか?

【第2章】 食事があなたのすべてを決める 
■体を老化させるのは「糖化」
■AGEはこんがり焼き色がついたもの
■AGEが体内で犯す六つの悪
■糖質とAGEをなるべく避ける食生活

【第3章】 食事が大切な理由
■あなたの寿命を決めるのは食生活
■体の細胞を壊すのは食事
■何歳からでも人は若返ることができる
■紫外線を浴びてもAGEは増える

【第4章】 原始人類の食事こそが理想
■米と小麦に含まれていた罠
■炭水化物と砂糖が脳に刻み込んだもの
■食品メーカーは、消費者の脳を狙い撃ちにする
■野菜・肉・魚中心の食事に戻す

【第5章】 あなたが認知症にならない食事とは 
■インスリンの重要な役割
■アルツハイマー病は脳内で生じた糖尿病
■全身のどこにでも存在するAGE
■アルツハイマー病をいかにして予防するか

【第6章】 認知症にならないための食事法(理論篇)
■太るのはカロリーのせいだとする間違い
■炭水化物をできる限り減らす
■人が太るメカニズム
■糖質中毒は脳の病気
■糖質中毒にどう対処するか
■太っているかどうかの指標
■糖質中毒の脳に打ち克った患者さん

【第7章】 認知症にならないための食事法(実践篇)
■「糖質中毒」から抜け出す6つのポイント
■健康的に見えて実はアルツハイマー病を量産する食事
■カロリー制限不要、必要なのは糖質制限
■炭水化物の摂取がアルツハイマー病の進行を早めている
■絶対に食べてはいけないAGE食品
絶対止めるべきもの(その1)/絶対止めるべきもの(その2)/出来れば止めたいもの/特に注意すべきもの/少しだけマシなもの/オススメのもの
■AGEを生み出さない調理法
積極的に食べるべき認知症を抑える食べ物
①野菜に含まれるフラボノイド/②抗酸化作用を持つ食物/③免疫力を整えてくれる食物/抗老化作用のある食物/④ストレスを緩和してくれる食物/⑤血液をサラサラにしてくれる食物/⑥EPAやDHAは大事
■一〇〇歳を生きた人を参考にする
1.地中海食を食べると慢性炎症が抑えられる/2.地中海式ダイエットは糖尿病とアルツハイマー病に効果あり/3.サルデーニャ島の食事に学ぶ/4.沖縄の食事に学ぶ/5.一九七五年の日本食に戻す/6.長寿村の秘密から学ぶ長寿の源/7.野菜の「ファイトケミカル」は注目株/8.シナモンは認知機能を向上させる/9.カカオまたは八〇パーセント以上のチョコレート/10.日野原重明先生の食事からのヒント/11.世界の共通認識は「腹八分」/12.魚、肉をしっかり食べること/13.塩分を控え、カリウムを摂る

【第8章】 食事以外で認知症予防になる方法
■認知症を引き起こす一二のリスク因子
1.教育――中年期以降に頭を使うことこそが大事/2.難聴――迷わず補聴器で耳から情報を入れる/3.頭部外傷を負わない――頭は大事に/4.高血圧――四〇歳を過ぎたら、上は一三五以下を目指す/5.過度の飲酒――アルコールは何よりも脳に悪い/6.肥満――BMI二五未満にキープする/7.喫煙――禁煙外来で「チャンピックス」を/8.うつ病――まずは心療内科へ/9.社会的孤立――男性こそが陥りやすい/10.運動不足――無理なく毎日続けることが大事/11.大気汚染――避けにくいがちょっとした工夫を/12.糖尿病――ならないように気を付け、なってしまったら改善方向へもっていく
■認知症にならないための二つのやり方
1.毎日山坂を歩き、階段を上り下りする/2.明るく、前向きに生きる/3.アルツハイマー病にならないように、脳の検査をする/4.アルツハイマー病が怪しくなったら飲むサプリ/5.アミロイドβから脳を守る「コエンザイムQ10」/6.「ロトリガ」を服用する

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