書名(カナ) | セカイヲシハイスルアリノセイゾンセンリャク |
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ページ数 | 256ページ |
判型・造本・装丁 | 新書判 |
初版奥付日 | 2024年08月20日 |
ISBN | 978-4-16-661466-0 |
Cコード | 0295 |
もしアリが小さくなかったら、間違いなく地球の歴史は違っていた!――ヤマザキマリ推薦
「アリとキリギリス」に書かれる働き者で好感度の高いアリのイメージは今や昔、近年では「殺人アリ」として報道されるヒアリをはじめ、外来アリの侵入と繁殖力は日本列島を脅かしつつある。電化製品を破壊し、仏壇の供え物は蟻塚になる。生態系をも変えてしまう。働き者から恐るべき害虫へ。身内(巣の仲間)には優しくとも人間を含め他の生物には無慈悲な外来アリは、私たちの生活のすぐそばまで迫ってきているのだ。その世界を支配するアリの生存戦略とは?
外来アリのなかでも1つのコロニー(群、親戚関係)が大陸を超え、世界を股にかけた圧倒的なスケールで知られるアルゼンチンアリの生態・駆除研究で東大総長賞を受賞、化学メーカーでは殺虫剤の研究に従事し、その写真作品で数々の賞も受賞、アリを追いかけて五大陸を踏破した異色のアリ研究者が描き出す!
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砂村 栄力(すなむら・えいりき)
昆虫学者・写真作家。1982年東京生まれ。東京大学大学院にて外来種アルゼンチンアリの生態および駆除に関する研究を行い博士の学位を取得(東京大学総長賞受賞)。その後、住友化学株式会社での殺虫剤の研究開発を経て、現在は国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所にて害虫の駆除研究に従事(林野庁出向中)。専門とするアリやカミキリムシなどの外来生物を材料に、生態の記録や美術作品の制作を行っている(田淵行男生写真作品公募 アサヒカメラ賞受賞)。日本自然科学写真協会会員。東京大学非常勤講師(昆虫系統分類学)。共著に『アルゼンチンアリ 史上最強の侵略的外来種』(東京大学出版会)、『アリの社会:小さな虫の大きな知恵』(東海大学出版部)などがある。本書が初の単著となる。
◆目次
はじめに 変容するアリへの認識
第1章 BADな外来アリたち
第2章 社会的昆虫としてのアリ その生態と生活史
第3章 アルゼンチンアリの驚異の生態
第4章 アルゼンチンアリ海外見聞録
第5章 驚異のアリとの付き合い方 駆除と共存への道
おわりに
はじめに 変容するアリへの認識
第1章 BADな外来アリたち
第2章 社会的昆虫としてのアリ その生態と生活史
第3章 アルゼンチンアリの驚異の生態
第4章 アルゼンチンアリ海外見聞録
第5章 驚異のアリとの付き合い方 駆除と共存への道
おわりに
最近すさまじい勢いで生息範囲を拡大している南米原産の「アルゼンチンアリ」。ヒアリのような毒針こそ持たないものの、普通のアリを超越する猛烈な繁殖力で、日本各地で深刻な被害をもたらし、侵略的外来昆虫に指定されています。食品や農作物があっという間に食い尽くされ、インターフォンやエアコン室外機もボロボロに破壊されてしまう被害も。そんなアルゼンチンアリの生態を、アリも驚く執念をもって調べてきたのが森林総合研究所主任研究員の砂村栄力さんです。砂村さんは東大在学中からアルゼンチンアリの研究に没頭。アルゼンチンアリが日本―アメリカ西海岸―ヨーロッパと大陸をまたぐスーパーコロニーを形成していることを突き止めました。『世界を支配するアリの生存戦略』 で描かれる砂村さんの調査旅行は苦難の連続。首絞め強盗に遭って貴重品を一切合切奪われたり、フランスへの新婚旅行も途中からアリの調査を入れてしまうほど。そんなアルゼンチン研究の最前線を、砂村さんが語ります。(聞き手:鳥嶋七実・文春新書編集部)
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