書名(カナ) | セカイチツジョガカワルトキ シンジユウシュギカラノゲームチェンジ |
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ページ数 | 256ページ |
判型・造本・装丁 | 新書判 |
初版奥付日 | 2024年12月20日 |
ISBN | 978-4-16-661478-3 |
Cコード | 0295 |
あのジョージ・ソロスを大儲けさせた〝伝説のコンサル〟初の著書
ヘッジファンドが見すえる
中国の衰退、そして日本復活
資産運用業界の〝黒子〟に徹してきた私が、なぜ初めて本を書くことにしたのか。
それは、日本の方々に伝えたいメッセージがあるからです。
ひとことで言えば、日本は今、数十年に一度のチャンスを迎えているということです。
東西冷戦後の世界秩序を支えてきた「新自由主義」が崩壊し、勝者と敗者がひっくり返る〝ゲームチェンジ〞が起きているのだ――。マネーの奔流を30年近く見てきたコンサルタントによる初の著書。
はじめに 日本復活の大チャンスが到来した
新自由主義の終わりと日本の復活/カジノのオーナーはアメリカ/新たなカジノのルールに乗り遅れないために
第1章 新自由主義とは何だったのか?
システムは「コンフィデンス・ゲーム」である/「新自由主義」の三大要素/新自由主義の「新」が意味するもの/「小さな政府」から「大きな政府」へ/米英両国で起きた「小さな政府」への大転換/ワシントン・コンセンサス/新自由主義の世界的な拡大/経済ファーストを象徴する「三銃士」/グレート・モデレーション/グローバリストとデジタリスト/属性を超越する「グローバル市民」という価値観/人権運動の取り組み方にも変化/変化に適応するには「時間」が必要/「取り残された者」たちの逆襲が始まった/分断の原因は「価値観」と「経済」/システムへの信認が崩壊した/救いはアメリカのもつ「柔軟性」/次に来る世界観は何か?
第2章 私はいかにして新自由主義の申し子になったのか
バブル時代の都銀に入行/「これはまずい」/単身ワシントンへ/ヘッジファンド向けのコンサルタント業界へ飛び込む/日本の金融危機を最初に予想/「梶山の発言はボーガスだ」/日本にはないニッチな仕事/ホテルにたとえるなら「小規模、ラグジュアリー」/政策・政治と金融をつなぐ架け橋/シンクタンクのレポートとの違い/投資銀行や証券会社のレポートとの違い/「ヘッジファンド」とは?/オーナーは“絶対的権力者”/オーナーたちの意外な“共通点”/トランスジェンダーを受け入れてくれたアメリカ/ソロス・ファンドを大儲けさせた「予測」/「ビスビュー」対「フェドビュー」/日本の常識は世界の非常識?/次の変化がやってくる
第3章 「失われた30年」の本質
日本が直面する「三度目の大転換」/下駄をはかせてもらった高度成長/風向きが変わり始めた1980年代/冷戦後に失った有利なゲームのルール/米大統領からの「日本はこの銀行を潰せ」/「古いゲーム」に長けていた日本への敵意/アメリカが態度を変える「二つの条件」/「雇用」を切り捨てられなかった日本/戦後の奇跡が災いに/「リストラは恥」と考えた日本人/夢と消えた経済成長の期待/デフレを自ら選んだ日本人
第4章 中国は投資対象ではなくなった
ワシントンから中国が消えた/仕事がなくなった中国投資担当者/3年前まで楽観的だった米投資家/完全に外れたアメリカの目論見/“中国にいいとこどりされた”という後悔/トランプの対中政策/アメリカ人が考える「勝算」/悪化するアメリカ人の対中イメージ/「ゴールポストを動かすな」と怒る中国人/サプライチェーンの再構築(=中国外し)へ/米中関係に関する三つのシナリオ/日本の経験/「弱い中国は危険な中国」/抑止力向上の必要性/ロシアに先に使われた「対中兵器」
第5章 強い日本の復活
不可逆的な脱デフレ/ゾンビ社員の消滅と人手不足/ルイスの転換点/新自由主義の終焉と日本の復活/再び「勝てる席」へ座らされた日本/「政財官の癒着」が武器になる!?/生産性の低さが「のびしろ」となる/失業問題を起こさずに労働調整ができる環境/「分断・対立」を免れた日本社会/順風と逆風の違い
第6章 新しい世界にどう備えるか
ヘッジファンドはこの変化をどう見ているか/日本は相対的勝者になる/EUはこの先、かなり苦しい局面が続く/結局アメリカは強い/中国とロシア/インドに与えられた「特別な地位」/チャンスを活かすか、傍観するか/日本のなすべきこと/市場メカニズムは敵ではなく、味方になる/個人としてなすべきこと
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