| 書名(かな) | ちゅうごくはなににおこるのかにほんはなぜはんろんしないのか |
|---|---|
| ページ数 | 248ページ |
| 判型・造本・装丁 | 新書判 |
| 初版奥付日 | 2026年11月20日 |
| ISBN | 978-4-16-661550-6 |
| Cコード | 0295 |
中国の「土俵」に乗ってはいけない!
そして、「日本のナラティブ」を語ろう!
「中国が最も恐れる男」が、中国共産党の怒りの本質と弱点をあざやかに読み解く「最強の対中戦略」
ことあるごとに、中国は激しい怒りを日本にぶつけてくる。高市早苗首相の「台湾有事発言」だけではない。歴史認識や台湾、さらにはドラマ「VIVANT」の描写についても、容赦なく脅しと圧力をかけてくる。
そして日本は中国の怒りに動揺し、「そもそも日本側に落ち度があったのではないか」「あれほど中国を怒らせたのが悪い」と、攻撃の矛先を国内に向けるようになり、腰砕けになってしまう――こんなパターンが何度も繰り返されてきた。
しかし、著者の垂秀夫氏は一見脈絡のないように見える中国の怒りのパターンを、あざやかに読み解いて見せる。
それは、「中国共産党の正統性」に触れるようなことが起きたとき、激しく怒るということだ。
いったいどういうことか?
中国共産党は、「日本軍に勝利した」という物語を、最大の存在意義としている。だが実際に日本軍と戦ったのは主に国民党軍(現在の台湾側)であり、中国共産党ではない。
そのあたりの都合の悪い事実は伏せて、「中国共産党こそが中国を救った」と喧伝し、現在も続く一党支配の根拠としているのである。
そんな中国共産党の最大の急所も、「怒り」の分析を通じて見えてくる。
今、「中国共産党の正統性」が根本から揺らいでいる。長引くデフレと経済の低迷、そして習近平が進める「国家安全」優先の監視体制への反発と矛盾が、さまざまなところにあらわれている。
そうした中で、歴史認識や台湾問題など、「中国共産党の正統性」をさらに揺るがしかねないことが起こると、中国側は過剰に反応をする。
そして共産党への信認が揺らげば揺らぐほど、日本を敵に見立てて「愛国主義」をアピールする、という構図がある。
この愛国主義の根幹をなすのが、被害者意識と陰謀史観である。「日本はふたたび中国を侵略しようとしている」という陰謀の一環として、中国政府は内外にアピールする。つまり、中国の「逆鱗」は、アキレス腱でもあるのだ。
では、日本はどのように対応すればよいのか?
中国を相手に「言うべきは言う」を貫いてきた垂秀夫氏は、「中国が設定した土俵の上に乗らないこと」が最大のポイントだと指摘する。
そして、日本が独自のナラティブを語ることの重要性を力説する。
戦後80年間、日本は中国に配慮して、みずからの立場や国益を語ってこなかった。
その姿勢を転換し、今こそ「日本の言葉」で台湾や歴史認識を語るべきだ――力強く日本の言葉を発してこそ、膠着した日中関係を打開できる可能性が見えてくる。
人間関係やビジネスや応用できるヒントも満載。
前向きに歩む日本をつくるための知恵が詰まった作品だ。
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