書名(カナ) | スガアツコノタビジ ミラノ ヴェネツィア ローマ ソシテトウキョウ |
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ページ数 | 496ページ |
判型・造本・装丁 | 文庫判 |
初版奥付日 | 2018年03月10日 |
ISBN | 978-4-16-791041-9 |
Cコード | 0195 |
61歳で初の著作『ミラノ 霧の風景』を刊行し、衝撃のデビューを飾った須賀敦子。その8年後に世を去り、残された作品は数少ないが、その人気は衰えることなく、読者に愛されつづけている。2018年は、須賀の没後20年。その記念すべき年に、生前親交の深かった著者が、ミラノ、ヴェネツィア、ローマと須賀の足跡をたどり執筆したシリーズを加筆改稿し、新たに「東京」篇を書き下ろした。『コルシア書店の仲間たち』刊行直後に行なわれた須賀へのロングインタビューも初所収となる。
夫と暮らし、コルシア書店に通ったミラノ。夫を亡くした傷心を慰めてくれたヴェネツィア。晩年、ハドリアヌス帝の跡をたどったローマ。帰国後、『ミラノ 霧の風景』を書くまでの東京における「空白の20年」。須賀敦子の起伏ある人生をたどり、その作品の核心に迫る意欲作。
「この本の白眉はなんといっても書き下ろしの「東京」篇ということになる。〈略〉夫を失い、日本に帰国してから作家・須賀敦子が現れるまでに実に20年近い時間が経過しているのだ。この空白の20年にいったい何がどのようにして満ちていったのか。その謎が解き明かされる」(福岡伸一氏「解説」より)
ミラノ
電車道/ムジェッロ街の家/コルシア
書店の日々/ボンピアーニ一族/ナヴィ
リオの環/三ツ橋のむこう側/墓参りの
日曜日/ミラノ最後の年
ヴェネツィア
島へ/橋づくし、小路めぐり/ゲット・
ツアー/ザッテレの河岸/リド島のひと
夏/ラグーナを渡って/ヴェネツィアの
友人/陸地へ
ローマ
アヴェンティーノの丘/カンポ・マルツィ オ彷徨/サン・ピエトロの聖霊降誕祭/マ ルグッタ街五十一番地/ギンズブルグの家 /聖天使城へ/皇帝の夢の跡/ノマッド
のように
東京
空白の二十年/文体との出会い/創作への
道/内なる“鬼”
ことばを探す旅 ロングインタビュー
解説 福岡伸一
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