作品紹介

忘れちまう罪は、嘘をつくより重いんだ──

別荘地で暮らす、初老の〝私〟は、嵐の夜に庭に紛れ込んだ女から、降霊会に招かれる。
生者と死者が語り合う降霊会。
〝私〟が会いたいと念じたのは、小学校の時の友人、山野井清。
〝私〟は、ある理由から彼を記憶の片隅に押しやっていた──。

そして、〝私〟は、さらに翌日も再訪するように誘われる。
会わねばならぬ人、安保闘争が激化する青春時代に知り合った百合子に会うために……。

私たちは、戦後の急速な発展の中に、何を置き忘れてきたのか。
戦後という時代に取り残された者たちへの、心揺さぶるレクイエム。

「浅田さんの描く昭和の風景は、どれほど痛みに貫かれていたとしても、
いつもどこかあたたかい」──森絵都・解説より。

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担当編集者より
代表作である『地下鉄(メトロ)に乗って』、最近の話題作『おもかげ』にも連なる、浅田さんにとっては大切なテーマの長編小説です。
忘れることでなんとか生きてきた記憶に、ふと気づく瞬間があります。
──何を今さら。忘れていたくせに。
夢の中の女の言葉は、とりもなおさず、戦後の発展の中に取り残された人たちの言葉なのではないでしょうか。
商品情報
書名(カナ) コウレイカイノヨル
ページ数 320ページ
判型・造本・装丁 文庫判
初版奥付日 2018年06月10日
ISBN 978-4-16-791081-5
Cコード 0193

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