むすめの祝い膳

煮売屋お雅 味ばなし

858 (税込)
発売日2023年10月11日
ジャンル歴史・時代小説
商品情報
書名(カナ) ムスメノイワイゼン ニウリヤオマサ アジバナシ
ページ数 304ページ
判型・造本・装丁 文庫判
初版奥付日 2023年10月10日
ISBN 978-4-16-792116-3
Cコード 0193

江戸の“デリ”を舞台にした連作短編集、待望の第二弾

「煮売屋お雅」シリーズ第二弾!
腹を空かせた町人たちが頼りにしている、旬のお菜をたっぷり揃えた「旭屋」。見世の主であるお雅は、おかみさんたちの希望で、桃の節句に合うお菜をこしらえることに。年に一度のお祝いのために知恵をしぼるお雅だが、雛祭りを喜べない娘がいることもわかり――。「旭屋」を取り巻く、温かくて少し切ない人間模様を描く傑作時代小説。

<収録作品>
子どもたちが拾った野良猫の「貰い手探し」をお雅は手伝う「ひろい猫」
怪我をしたお雅の代わりにお妙が下ごしらえを任されるのだが…「寒のもどり」
父を探しに上州からやってきた娘の面倒を、「旭屋」でみることに「別れのやきまんじゅう」
娘たちを元気づけるべく、お雅は「旭屋」で雛祭りをひらく「旭屋のひなまつり」
読み書きが苦手な真吾のために、お雅が思いついた妙案とは「いろはに初かつお」

担当編集者より

宮本紀子さんの「煮売屋お雅」シリーズ、待望の第二弾です。前作『おんなの花見』はお雅を取り巻く人間模様が中心でしたが、今作ではほんの少し世界が広がります。手習処の子どもたちや、上州からやってきた娘、さらには戯作者(今でいう小説家)など――個性ある人物が次々と登場します。彼らとの交流の中で、お雅が「旭屋」を今後どのように育てていきたいのかが、少しずつ見えてくる様子に注目です。住み込みで働くお妙の成長も見られるかも? ほろ苦くやさしい5篇をお楽しみください。(担当KK)

著者

宮本 紀子

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