| 書名(かな) | こころはどこへきえた |
|---|---|
| ページ数 | 272ページ |
| 判型・造本・装丁 | 文庫判 |
| 初版奥付日 | 2025年02月10日 |
| ISBN | 978-4-16-792334-1 |
| Cコード | 0195 |
締め切り恐怖症、補欠の品格、中学受験の神様、仮病は心の風邪、嫉妬、禁煙、芸能ニュース、そしてカウンセリング――。
臨床心理士・東畑開人さんが綴るのは、日々の暮らしの中に潜む、色とりどりの「小さな物語」の数々です。
「小さな物語」はしばしば「大きすぎる物語」にかき消されがちです。しかし本書を読んでいると、他人の話なのに、「これ、私のことかも」とふと立ち止まり、忘れていた出来事や、うまく言葉にできなかった気持ちが思い出されます。
「文庫版まえがき」では、著者が本書を読み直して見つけたのは、これは「変身物語」だったと書かれています。人生が一変するような派手な変化ではありません。悲しむ、怒る、信じる、楽しむ――心がほんの少し、それまでとは違った形を見せる。その「小さな揺れ」を描いたエッセイ集です。
心理学なのに、笑える。軽やかに読めるのに、ときどき驚くほどあなたの心に響く。東畑さんの本の中で一番読みやすく、そして深く心に残る1冊です。
「東畑さんの本を私にとって身近で大切な人、幸せで、健やかでいてほしい人たちに贈ってきた」(解説・辻村深月)
文庫版まえがき
入口の変身物語
ちょっと長めの序文
心はどこへ消えた? ――大きすぎる物語と小さすぎる物語
春
バジーさんが転んだ
メールで卓球
洞窟でキムタクの夢を見る
YouTube、安全なカプセル
締め切り恐怖症
悪い考え
トイレ侍とウンコ男
夏
補欠の品格
補欠の人格
ネズミのドラクエ
巨匠からの手紙
ウヒウヒグマのズババババー
余はなぜ中年アイドル退所に夢中になりしか
脳内都知事と夏のコウモリ
アラビアン・ナイト・イン・ザ・タクシー
ニコチンパンジー殺し――顕れるニコチンパッチ編
ニコチンパンジー殺し――遷ろうチャンピックス編
秋
午前4時の言葉たち
雑談賛歌
ソネミとネタミとカゲグチと
金で済むことは、楽やなあ
トリセツと私小説
街外れのまじない師
下級動物霊の夜
仮病は心の風邪
ポサルとコーチの心の定規
紙を崇めよ
冬
中学受験の神様
ハルマゲドンの後で
ピンク色の森へ
夢が仕事になりました
脳のせいなのね
監督が解脱してはいけない
涙腺モミモミ
学者の味噌汁
また、春
孤独の形
段ボール国家
憑依と劇場
未来を冷遇する
心は二ついる
オレンジの傘で
あとがき
解説 辻村深月(小説家)

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