母なる色 志村ふくみ

935 (税込)
発売日2025年11月05日
ジャンル随筆・エッセイ
商品情報
書名(かな) ははなるいろ
ページ数 256ページ
判型・造本・装丁 文庫判
初版奥付日 2025年11月10日
ISBN 978-4-16-792445-4
Cコード 0195
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母なる色 志村ふくみ

935 (税込)
発売日2025年11月05日
ジャンル随筆・エッセイ
商品情報
書名(かな) ははなるいろ
ページ数 256ページ
判型・造本・装丁 文庫判
初版奥付日 2025年11月10日
ISBN 978-4-16-792445-4
Cコード 0195

101歳。人間国宝にして随筆の名手が紡ぐ、色彩と言葉の織物

【言葉と色彩の、極上の織りもの】

手仕事なくしては、一日も生きられない――
人間国宝にして『一色一生』(大佛次郎賞受賞)などの著書で知られる
染織家・志村ふくみの名随筆が、単行本刊行から20年以上の時を経て、
待望の文庫化‼

文庫版では、志村ふくみが京都・嵯峨野の工房で機織りをしている貴重なショットから、桜の枝(植物染料)で糸を染めていく行程まで、数多の撮りおろしの写真を堂々追加!
可愛らしく綺麗な小裂(こぎれ)、植物染料で染まった美しい糸、オリジナル機織り機など、カラー4色の写真ページ、必見です。


平凡な主婦が31歳のときに染織の世界に飛び込み、
日夜を忘れて仕事に没頭する日々を送っていた。
糸を植物染料で染めていたある日、風と光の中で新しい色が誕生した瞬間に巡り合う。
失敗を繰り返しながらも道を切り拓き、紬織の第一人者、人間国宝に。
植物が与えてくれる自然の恩恵、“母なる色”について綴る名随筆。

解説・田中優子(法政大学名誉教授、同大学江戸東京研究センター特任教授)


母なる色
母なる色

担当編集者より

【人間国宝にして名随筆家の著者による、言葉と色彩の極上の織りもの】

今年101歳の染織家、志村ふくみさん。昭和58年に著書『一色一生』で大佛次郎賞を受賞した名随筆家としても知られます。農村の手仕事だった紬織を芸術の域にまで高めた著者ですが、もともとは専門的知識のない主婦で、何も知らないまま染織の世界に飛び込み、厳しい環境の中で日夜を忘れて仕事に没頭する日々を送っていました。そしてあるとき、光と風の中で新しい色が生まれた瞬間に巡り合います。

本書は、失敗を繰り返しながらも紬織の第一人者となった著者の、70代の頃の随筆です。草木染めは、植物が色を糸に与えてくれて初めて実現するもの。自然界の恩恵に対するレスペクトが伝わってくる名文です。また、この頃は海外にもよく足を運び、思いがけずある女性画家の絵画との出会いがありました。その生き生きとした描写を通して、知的好奇心、行動力、豊かな感性が伝わってきます。

この度の文庫化では、文庫オリジナルのカラー写真を多数追加。可愛らしい小裂(余り布)、色とりどりの美しい糸、実際に桜の枝をつかって糸を染織する行程を撮りおろしました。

著者の瑞々しい感受性が、そのまま行間から溢れ出てくるような極上の随筆。
田中優子さんによる解説も、心震える名文です。ぜひ手仕事の楽しさ奥深さをご堪能ください。

著者

志村 ふくみ

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