作品
定年後に何を読むかは重要な課題だ。それに応えて余りあるのが本書だ。この1冊があれば、古典も歴史も90歳を過ぎても読了しない。
毎年命日近くに催される菜の花忌シンポジウム。親交があった人、作品を愛する人、様々な識者が語らう「司馬さん」。文庫オリジナル。
病気を治すことと同じく或いはそれ以上に大切な、人が安らかに逝くこと。「臨床宗教師」の必要性を唱えて死んだ医師、渾身の遺言。
原発事故のニュースを見ながら、自分の癌に放射線治療を受ける――表題作「光線」をはじめ、震災後の生き方を短篇の名手が問う八篇。
コーヒー、紅茶、日本茶、中国茶、カクテル、シャンパン、チョコレートなど――素晴らしき「歴史の贈り物」の数々をご紹介いたします
死、離別、病気、ぼけ……誰もがいつかは向かいあう現実や哀しみに対する、深く静かな慰めと穏やかなまなざしで綴られた7つの短篇。
自らの最期を予言した「おがみや」ウメさん。その死をきっかけに僧侶・則道は、中陰という“この世とあの世の中間”を受け入れていく
龍が淵公園、櫟平団地、四雁川。芥川賞作家が想像の町を舞台に人々の生と死を緻密に描く。仏教、禅に通じる世界観の豊かな短篇集
父が呆けたと兄から知らされ、実家へ戻ってきた幹夫は、介護のプロ・佳代子と出会い、父との暮らしの中で新しい世界を知っていく
禅とは、自分のなかにサンショウウオを住み着かせること——。ヌボーッと動じない生き方を探り「明るい」生活を目指すエッセイ集
「あくび指南」「寿限無」「芝浜」など10の名作を挙げ、仏教の視点や現代の考察を取り入れた、丁々発止の対談集。全席あらすじ付き
玄侑宗久、酒井順子、佐藤愛子、日高敏隆、藤原正彦……。各界の名文家が発表したエッセイの中から、珠玉の名品を選び抜きました
記憶をさまよう父と暮らす幹夫は、介護のプロ・佳代子と出会う。部下や家族を演じるうちに二人は……僧侶作家があたたかく描く人の絆
京極夏彦・山折哲雄・梅原猛・五木寛之はじめ豪華ゲスト9人との対談集。生と死、この世とあの世、科学と宗教などを深く探求する
お布施の金額、愛犬のお墓、夫の散骨、死刑やボランティアへの考え方などお寺に持ち込まれる様々な悩みに玄侑和尚がお答えします
21年ぶりのご開帳の準備に追われる主人公が、「あれは偽者だ」と言われ困惑する。誰の記憶が正しいのか? 芥川賞作家の短篇集
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