作品
京で暮らしていた雨宮蔵人(あまみや・くらんど)と咲弥は、幕府と朝廷の暗闘に関与し、やがて赤穂・浅野家の仇討ちに呑み込まれる。2人の運命は如何に
傑作「山月記」の原案「人虎伝」は実は当時よく知られた話だった。なぜ「山月記」だけが生き残ったのか? 隠された友情を読み解く
江戸で評判の札差、西門屋慶左衛門は、金持ちの上に女好き。ようじ屋の女房、おきんを見初め、あろうことか妻妾同居を始めるが…
重臣を誅殺した光圀公は翌日1人の奥女中を召し出した。この際、御家の禍根を断つべし——小城藩主への書状の真意は。清張賞受賞第1作
大爆発で山の形が一変した富士山。被災農民の救済に奔走する関東郡代の前に立ちはだかる幕府官僚たち。著者会心の長篇時代小説
江戸中期、西国の地方藩で同じ道場に通った少年二人。不名誉な死を遂げた父を持つ藩士・源五の友は、いまや名家老となっていた
天下に名を轟かせた甲斐の武田家。信虎、信玄、勝頼という三代の様々なエピソードから埋もれた真実が明らかになる時代小説短篇集
一途な愛に生きた高知の無名詩人。病床の女流歌人と作家のせつない書簡。すこやかな好奇心と鋭敏な感性あふれる北村文学館第2弾
家斉の愛妾お美代の方と背後の黒幕、石翁。腐敗する大奥の一掃を目論む寺社奉行淡路守。両者の罠のかけ合いを推理手法で描く大作
日清戦争後の日本人租界に、若き柔術家が上陸。英国人レスラーや梅花拳士との試合に勝ち有名になるが、義和団の乱に巻き込まれる
大坂冬の陣の発端となった方広寺鐘銘事件で名を馳せた南禅寺の怪僧・金地院崇伝の悪に徹した生涯をテンポよく描く長篇時代小説
明治期の文豪たちは『源氏』を読みこなせたのか? 数々の口語訳が衰退させた日本人の「魂のDNA」を気鋭の文学探偵が発掘する
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