作品
滅亡を予期しながらなぜ、何に対し西郷は戦わざるをえなかったのか?近代日本に対峙する西郷隆盛の意味を問い直す画期的労作
サブカルチャーが主流となった消費社会の諸相を、思想界の巨人とサブカル界の若き大家が、歯に衣きせず語り合った三年半の全記録
「母はどんな声だったろう」。残された断片から母の姿を蘇らせながら、昭和の時代と自らの存在を見詰め直そうとした感動的作品。未完
死と競うように看病は続く。甘美な思い出、底知れぬ苦悩。そして妻が逝った時、自らも死の淵に立つ。生死の深淵を描く感動的作品
明治元年、極東のこの国には、アジアの草花の匂いがした――強いアウラを放つ西郷隆盛を主軸に描かれる、近代国家の揺籃期の姿
混迷の現代にこそ「西郷という思想」は必要とされているのだ。歴史を、現下の政治・経済を論じながら、西郷の意味を現代に問う
そもそも翻訳とはどのような言語行為であるのか――。「根底的飜譯」という概念を通して、近代以降の翻訳観を覆す画期的な評論
三島由紀夫、江藤淳、村上春樹、町田康――著者ならではの問題意識と危機感が把えた、幅広い評論活動の集大成である真の文藝評論
滅亡を予期しながらも何故、何に対し西郷は戦わざるを得なかったのか? 近代日本に対峙する西郷隆盛の意味を問い直す画期的評伝
自己欺瞞の政治、「正義」の名を借りた暴力、人を忘れた教育……。国家、そして国民一人一人からいま最も大切なものが失われていく
座して亡国を待つことはできない。震災、経済破綻、政治不在。危機の日本を憂い敢えて問う。国家の拠って立つ所はどこにあるのか?
人にはそれぞれ帰る場所がある。懐かしい土地、忘れられぬ人々。卓越した文芸評論家が意外な素顔を覗かせる心暖まるエッセイ集
青春を爽快に描く「坊っちゃん」、知識人の心の葛藤を真摯に描く「こころ」。日本文学の永遠の名作を一冊に収めた漱石文庫。読みやすい大きな活字、詳しい年譜、注釈、作家案内。(江藤淳)
日本は「無条件降服」をしたのではない。国家の主権を無視した「占領」はポツダム宣言違反であった。史料を克明に検証し、日本人自らが覆い隠してきた敗戦と占領の実像を再検証する。
漱石を楽しみ、小説の“いま”を憂い、世を去った作家たちを悼む。文学だけが開き得る芳醇な世界にいざなう香り高い文藝エッセイ集
現行憲法制定にGHQがどう介入したかを緻密に立証し、それが戦後日本の言語、思想空間をいかに束縛し続けてきたかを解き明かす衝撃的論文集。「落葉の掃き寄せ」を併録。(福田和也)
混迷を極める政局。その内側で日本が抱えた真の問題とは何か? 単なる政治論を排し、日本の今と将来を憂い見据えた最新の評論集
戦時下の昭和十八年秋、東條英機首相の音頭でアジア各国の指導者六人が東京に参集し、大東亜会議が開かれた。欧米植民地支配からの解放を謳ったこの会議の全貎を描く労作。(江藤淳)
アメリカは日本の検閲をいかに準備し実行したか。一次史料による秘匿された検閲の全貎。
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