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幕末の勤王運動の大爆発の萌芽は十八世紀末に生れた。その中心的人物高山彦九郎の数数の虚像を排し、真相に丹念に迫る歴史長篇
漱石を楽しみ、小説の“いま”を憂い、世を去った作家たちを悼む。文学だけが開き得る芳醇な世界にいざなう香り高い文藝エッセイ集
「戦後民主主義」に誤用された「人権」が、過激派を生みいじめを増大させオウムを育てたことを逸速く警告していた衝撃のレポート
親しく師事していたチベットの高僧がスペインの小村に転生した!? 英国のジャーナリストが転生の神秘を検証。欧米でベストセラー
日本一の賢治好き井上ひさし氏が作家兼編集長になった。抱腹絶倒の賢治への架空インタビューからひさし流詳細年表まで。秘蔵写真満載。
話の屑籠,話の芥箱,話の塵,日次雑記,文藝春秋雑記,書誌年譜
迎賓館で一夜を過ごした可南子が撮ったのは、日米極秘首脳会談の証拠だった!国際政治の暗部を抉るサスペンス 解説・佐野洋
殺された女子大生を求め台湾の街をさまよう元ヤク中の私立探偵、灰田を阻む謎の数々。林海象監督により映画化。妖かしの唐式迷宮
ニュースでよく耳にする“バールのようなもの”とは、何なのか? その謎に真剣に取り組む爆笑短篇ほか、著者真骨頂の傑作小説集
ドロレスは憎み合いながら金持の未亡人を世話するメイド。その彼女に夫殺しと、いままた女主人殺害の嫌疑が!愛憎描写のスゴみ
百恵、郷ひろみ、ジュディ・オングに宮沢りえ――彼らを世に送り出した名プロデューサーが、スターたちの知られざる姿を描き出す
“銭形平次”の作者として、またクラシック・レコードの収集家として高名な野村胡堂、ユキ夫妻の偉大なる精神と、その感動的人生
中国に初めて法治を実現しようとした稀有の天才・始皇帝。二千年間、儒家によって歪められてきた中華帝国の創始者の実像に迫る!
三六○万部完売、“不滅の実用本”『日米會話手帳』、さらに男女同権をうたう『完全なる結婚』。この二冊から“戦後”は歩みだした
魯迅をして「彼には非常に敬服している」と言わしめた曹操の底知れぬ人物像を、歴代ローマ皇帝の世と対比して浮き彫りにした評伝
一度とりつかれたが最後、蟻地獄のように抜け出せぬ読書の快楽。酷使のあげく片目を失ってしまった活字エピキュリアンの懺悔録!
大好評小林古代史第六弾!欠史八代の謎、崇神と任那、四道将軍の真実、新羅王子天の日槍、ヤマトタケル、神功皇后と応神ほか
スギ花粉症はディーゼル車が原因? 人間ドックが病気をつくる、発ガン物質に汚染される水道水…現役の医者が明かす驚くべき事実
あの大ベストセラーを書く前から著者の胸にはぐくまれていた世界観、自然観が惻々と伝わってくる小説以上に胸をうつエッセイ集!
七十歳で家を建てる猛烈ばあさん愛子さん。金策、地境のもめごとは片付けたが、一つだけかなわぬ敵がいた。好評「我が老後」続篇
大名との政治ゲームを見事に勝ち抜いた信長。しかし本当の勝者は天皇ではなかったか? 母を恋慕するマザコン男の信長、〈水の人間〉信長など、新しい信長像を打ち出した注目の対論。
政党の動揺、対米問題等、既に今日的課題を抱えていた大正は民主主義の潮流が渦巻いた時代でもあった。この近代性の萌芽がいかにして枯渇していくかを膨大な資料を駆使して検証する。
(一を参照)
世界で最も多くの人に読まれている『三国志』、その魅力は? その英雄の素顔は? 宰相の条件は? また中国人のものの見方、考え方は? 中国に精通する人々と語る悠久の歴史と英知。
脳細胞は楽しく優雅に鍛えよう! 乗り物の中で、出張先の空き時間に、恋人を待つ喫茶店で……短時間で頭をリフレッシュするのに最適の、やり出したら止まらない面白パズルを満載!
詐欺師夫婦のハリーとエマは、逃亡の途中で地図にない島をカリブ海に発見した。そこで一世一代の大バクチ、住民を集めて政府とカジノと銀行をつくり、不沈の独立国を宣したが……。
不羈の精神ゆえに便所掃除の日を送る“飛ばない飛行士”モーテンセン。そこで知った初恋は基地司令官の留守宅、相手はその娘だった。制服に閉じこめられた青春の反逆を描く爽かな小説。
オニ警部宇野と女子大生の夕子がTVのエキストラに出演中、殺人事件と首吊り事件が発生。無理心中か、はたまた真犯人はいるのか? 騒然とするスタジオで名コンビの推理が冴える。
アジアの文明の窓口は、しばしば海に面していた。ボンベイ、ジャカルタ、ホーチミン、台南……「海のシルクロード」をたどりながら、そこで暮らす人々の息吹きを描き出した傑作紀行。
絵が現実を写すのか、現実が絵を写すのか? 浮世絵師・歌川貞芳が遭遇する心中、仇討、悲恋……。人と絵と町が鏡のように映し合う三曲一双屏風の大江戸ロマネスク。(鈴木博之)
ヴェトナムから渡来した白象とその係の愛情物語を描いた表題作など、元禄、享保時代のおもしろうてやがて哀しき物語。「享保貢象始末」「巡見使異聞」「廃藩奇話」「元禄犬侍」他三篇収録。
明治初期、自分の小指を切りおとすほど、激しく、したたかに生きた遊女の半生を描く「妖花」と「朱唇」「夕化粧」「出陣」「疑惑」「げんまん」など六篇の作品集。(北原亞以子)
からだの話、酒の話、美人の話、男の持ち物の話、子供の頃の話、町の話、そして友人知人の話――身のまわりの話のくさぐさをユーモラスにイキに綴った、ぜんぶ「ややや!」のはなし。
自殺した妻に謎の請求書。義弟には大陪審からの召喚状。スターン弁護士は見なれた顔に隠された欺瞞を一つずつはがしてゆく。「推定無罪」の著者が家族の複雑な問題と法律を描きこむ。
(上を参照)
古本と、古本をめぐる人々のすがたや如何に。文章が粒だち、目の前に立ち上がってくる! との絶賛とともに直木賞を受賞した著者の、摩訶不思議にして味わい深いエッセイ51本を収録。
戦後生まれ各界著名人三百人への大アンケートをもとに選ばれた洋画百本を一挙掲載。若い感覚が選んだ第一位はさて? 洋画バイブルの決定版。表紙イラスト、江口寿史氏描き下ろし。
まずいハズのイギリスは美味であった!? 嘘だと思うならご覧あれ——イギリス料理を語りつつ、イギリス文化の香りも味わえる日本エッセイスト・クラブ賞受賞作。文庫版新レセピ付き。
はずみで殺人犯とされ、南へ逃げる男。信仰療法師を求め歩く顔半分アザの少女。賞金稼ぎの三本腕の男。不遇を背負う人たちの冒険
水原弘、越路吹雪、藤山寛美、トニー谷など一世を風靡したスターたちの藝と人生を、著者だけが知るとっておきのエピソードで綴る
「国際」好きの日本人にとって「国連」は神に近い。が、実体はガタが来た家に近く、早急な改革が必要だ。日本に求められるのは何か