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女賊おしまとの密通が原因で役目を追われた元同心・松波金三郎。彼のもとへ再びおしまが現れたことから事態は思わぬ方向に向かう
3億2千万円の保険金殺人事件、児童連続殺人事件……新米週刊誌記者・薮独歩が出会った事件の裏に隠された人間模様とは!?
“ひとつ屋根の下”繰り広げられる男と女の傑作中編。妻の妹にクラクラ…「美しき人」、援助交際相手と再会…「逆親子丼」の二編収録
漁師の家に婿入りした男がたいくつな日常を抜け出そうと試みた冒険とは? 沖縄の暮らしをあざやかに描き出す表題作他一篇を併録
家康の甥として育ち長じて名門後北条家最後の当主となった保科久太郎の生涯の秘密とは? 表題作など注目の俊英の力作時代中篇集
理系的頭脳と文系的感覚を織りまぜ、社会と人間に混在する秩序と無秩序を軽妙洒脱に綴った’96年イタリアのベストセラー・エッセイ
マンガに小説に歌に芝居、二人の幼児を抱えながら大活躍の内田春菊さんの、ここ五年余のエネルギッシュな活動を伝えるエッセイ集
少年時代から“ちゃんばら”小説、映画、演劇と親しんできた昭和ちゃんばら世代の著者がちゃんばらに対する熱い思いを語るエッセイ
その所業人道を踏み外す凶悪至極の犯罪のみが記録された非道人別帳。南町同心、祖式弦一郎が活躍する人気時代活劇シリーズ第一弾
御家人・坊城家に裕福な商家から養子に入った男たちが変死。事件を調べ始めた弦一郎の前に悪人がごろごろと…。表題作など全五篇
浅草六区の芝居小屋「偏奇館」で起きた踊り子連続殺人――50年の時を経て意外な真犯人の姿が浮かぶ――好評作待望の軽装版刊行!
医者は人としてどのようにバランスをとるのか? 等身大の医者たちとの語らいで、癒し、死、親子、家庭など様々なテーマを考える対談集
「ドーハの悲劇」から四年。広大なアジアを股にかけ、悲願を成し遂げた後世に残るべき日本代表の戦いを、一次予選から詳細にレポート
ロシアに明日はあるか? あるとすれば、どこにあるのか? 謎につつまれた魂の深淵に渾身の力をこめて迫る想像力のバトル! 山内昌之、木村浩など九人との対談集。(原卓也)
幕末黎明期、身分秩序が揺れ始めた薩摩の国。時の家老調所笑左衛門に抜擢された若き郷士・上山源昌房の、社会改革に邁進し、道ならぬ恋に懊悩する姿を赤裸々に描く。(磯貝勝太郎)
(上を参照)
これを読まずに太宰は語れない……。太宰の人と思想を初めて全的に捉え、「太宰論の古典」と称される批評文学の金字塔。詳細な作品解説と年譜を併録。卒論準備に必携。(太田治子)
湯殿山麓の映画ロケ地から出土したミイラの所有権を巡って騒動が起こるなかで肝心のミイラが消失、さらに連続殺人事件が。長山と亜里沙、塔馬双太郎が活躍する長篇推理。(小梛治宣)
五十音図の配列は、なぜアイウエオなのか。アオウイエではなぜいけないのか。全麺類東京サミット、電気ポットにおしやられたヤカンの告白などユーモア溢れるエッセイ集。(赤瀬川原平)
おならは奇談の宝庫にして文芸の一大テーマだ! 美女や将軍の逸話から漱石・安吾らの意外な作品まで、古今東西の文献を渉猟し、斯界の名人を追い、愛情をもって綴るおならの博物誌。
年代別エピソードで描く,これが本当にあのピカソ、あのエジソン、あのゲーテ!? 世界の天才60人のあっと驚く私生活を30~70代まで10年きざみで描いた裏面史。普通の天才伝では絶対読めないエピソード満載。
人を殺すということ、失った戦友、帰還の後の日々——ヴェトナム戦争で若者が見たものとは? 胸の内に「戦争」を抱えたすべての人に贈る真実の物語。鮮烈な短篇作品二十二篇収録。
犬だって夢を見る、猫だって冷蔵庫に入りたい、ベルトだって空を飛ぶ……どうしてこんなにケッサクな出来事ばかり起きてしまうのか。日常生活を軽妙に綴った面白さ抜群のエッセイ集。
ペリー来航、攘夷、尊皇…揺れ動く時代の荒海の中で、自ら幕政二百六十年の幕を引き、新しい政権を模索した将軍・慶喜。その幼少から維新後四十五年で没するまでを活写した歴史小説。
入水自殺したはずの婚約者の出現に心乱れる人妻。憎悪に燃える夫が正体を暴かんと乗り出すが、そこには准男爵家の闇の歴史が待っていた。精巧なゴシック・ミステリー。(佐々木徹)
放火、殺人、強盗傷害から犬の茶碗窃盗まで、住宅地で起きる事件を黙々と捜査する、目黒署新米主任と「刑事独立愚連隊」のデカ部屋グラフィティー。(著者インタビュー・伊丹十三)
電話の主はマグロかスーパージェッターか? 時間と空間がとめどなく歪み崩れていく「海芝浦」への旅が始まった。芥川賞受賞の表題作他、「下落合の向こう」「シビレル夢の水」を収録。
日本を包み、閉塞下においた西欧近代の力の源泉、ヒューマニズムの呪縛を解き、豊饒なる復興への道を拓く壮大な試みを提唱する。「遙かなる日本ルネサンス」「『内なる近代』の超克」収録。
おしゃれも家事も手をぬかない―。大人の女性に絶大な人気を誇る料理研究家が、長年の外国生活より得た日常の洗練をのコツを伝授する。
ケネディ兄弟とFBI長官の反目を軸に、〈LA四部作〉で暴力性の高みをきわめた著者がついに’50’60年代アメリカの巨悪の皮をはぐ