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彦十、粂八ら密偵たちが一堂に会した新年会。興にのって、いま一度盗みをやろうと盛り上がる彼らが、思わぬ事件に巻き込まれ……。
平凡な主婦、家出娘、新入社員。どこにでもいる普通の人々の手から手へ渡る拳銃と、変貌する人間たち。それは拳銃の意志なのか?
定年後、ついに手に入れた理想の家。しかし、隣人がちょっとヘン。毎日午後四時になると訪ねてきて……フランス文学界俊英の傑作!
二十年前におこした医療ミス。その事件の関係者が次々と謎の死をとげる。そして一通の脅迫状が。過去の悪夢が、現実となって蘇る
一年前、誰かが私に魔法をかけた。長い他人の日々を生きる私は誰? 遺伝子工学の先端理論と奇想を駆使し、ミステリー界騒然の野心作
ヒット曲はなぜヒットするのか? 天才チカダが答えます。コムロ、アムロ、フミヤにキンキ……全百十五曲、耳からウロコの大分析!
北拓、山一の破綻から蔵相、次官の辞任と泥沼化する日本経済。いったい誰が悪いのか。このままでは日本はアメリカに再占領される
猫エッセイの最高峰、講談社エッセイ賞受賞作、待望の新装版です。カバー写真はデレビでおなじみ母猫・巡査。続編『嫁ぐ猫』もあり。
買い物や過食、セックスなどに心と体をボロボロにしながらも依存する女性たちの実態。何が逸脱行為に走らせるのかを対策と共に解明。
ビーチを守るライフセーバー。志は高いが、実態は浜の便利屋……。それでもめげずに、野性児・小笠原が繰り広げる愛と笑いの物語!
小さなフランス・レストランにさりげなく飾られた少女像は三十年前に日本で盗まれた世界的画家の作品だった……。表題作ほか二篇
カヌーは水上の禅である。苦しく辛い極北の地での心あたたかき人々との邂逅、そして別れ。地の果てにゆったりと過ぎゆく至上の時間
キスを、豆腐を、はたまた007を論じて、源氏物語からアリストテレスまで古今東西の文学・思想に至る。ご存じ名エッセイの悦楽
司馬遼太郎氏が最後にとり組もうとして果たせなかったノモンハンの激戦をベルリン、モスクワ、中国の動勢も絡めつつ描いた意欲作
高度成長が終わった昭和四〇年代、その新しい税のシステムは大蔵官僚の頭の中に生まれた。四半世紀にわたる壮絶な改革のドラマ!
十五年間絶縁状態だった兄が死んだ――その知らせを聞いた弟の胸裡に、破滅的な生涯を送った兄の姿が甦る。著者初の自伝的小説
季節ごとに鳥は訪れ、旬のものが食卓を賑わす。変わるものと変わらぬもの、かけがえのない日々の暮らしを透徹した視点で描く長篇
『犠牲 わが息子・脳死の11日』をなぜ書いたか――内面の葛藤と読者からの反響を通して、書くことによる癒しと再生を率直に綴る
韓国は「封建社会」ならぬ賄賂がないと動かない「封筒社会」だと喝破した在韓日本人商社マンによるタブーに触れた挑発的韓国論!
英国の十歳の少年たちはなぜ子供を惨殺したのか? 大人と同様に裁くのは正しいのか? 詩人の眼を通じて子供の心の闇を語る
内匠頭切腹後の混乱を見事乗り切った内蔵助は、単身山科に隠棲。浪士たちはそれぞれの思いを秘め、動く。愛蔵版で読む大長篇第二巻
新発見の未発表書簡をもとに、『ライ麦畑でつかまえて』など創作の秘密、謎に包まれていた青年時代に迫り、ついにサリンジャーから訴えられた話題の伝記。現代の隠者の素顔を明かす。
「かわせみ」の女中頭お吉が、大売り出しの骨董屋から古物を一箱買い込んできた。やがて店の主が殺され、東吾はお吉の買物の中身から事件解決の糸口を見出す。表題作など全八篇を収録。
処刑を目前にした死刑囚と面接委員との心の交流を描いた表題作はじめ、生と死のドラマ十篇。「鳳仙花」「苺」「島の春」「毬藻」「凧」「高架線」「少年の夏」「赤い月」「破魔矢」収録。(曾根博義)
明治七年、初代司法卿の江藤新平は「佐賀の乱」の首魁として佐賀裁判所で死刑判決を受け、即日、斬首された。彼はなぜ栄光の座を捨てて下野したか。その真相を描く。(古川薫)
妻が、子が、そして友が綴った涙あり笑いありの狐狸庵先生遠藤周作を偲ぶ四十二篇。読者とともに悩み、「愛」をえがいた作家の人と作品の全容がこの一冊でわかる。年譜付き永久保存版
「社会の屑が殺されても、誰も気にとめない。だが、殺された人間にも貴重な人生がある」――さまざまな異民族が住みついた街シカゴを舞台に心優しき私立探偵が活躍するシリーズ第一弾。
“統治者”が死んだ。銀行口座に眠るイラクの秘密資金をねらって、ロンドンからスイスへ、そしてバグダッドの暗黒へと、身の毛もよだつ悪夢は続く――正統派スパイ・スリラーの興奮!
日本はこのままでは滅んでしまう……。イデオロギーの時代が終わって、ますます真価を高める思想家の知恵の宝箱。信じられる言葉とは何か、ご自身の眼でぜひ確かめてください。
『ミカドの肖像』『ペルソナ――三島由紀夫伝』『日本国の研究』……常に情報社会日本の深層をえぐり、時代を透視してきた著者の自伝的エッセイ、ルポルタージュ作品集。(後藤正治)
平安京遷都から百四十年。東国の武将・平将門と、西国の雄・藤原純友が手を組んだ乱に大地は燃えあがり、陰陽師たちの呪詛の声が満ちた。華麗なる伝奇ロマンの傑作。(竹田真砂子)
一九八七年から会社のおじさんたちをつぶさに観察してきたOLたちの、今回は赤裸々自己申告篇。くどかれ文句、排便の悩み、はては今までで一番恥ずかしかったことまで。(花田紀凱)
いつも途方に暮れていた。就職、恋愛、小説修業……。どうしてうまくいかないのかなあ。懸命に未来への扉を押す僕と仲間たち。著者の体験がにじむ痛ましくも光にみちた青春の物語!
無事に城明渡しを成しとげた内蔵助に、血気の浪士たちは一日も早い復讐を迫る。しかし、深い考えのある内蔵助は山科に隠棲する
旅をかさね、人と世界を透徹した目で見すえ、しなやかな文体で描きつづける著者の九○年代前半の短篇集。「眼る女」「アステロイド観測隊」「北への旅」「眼る人々」「パーティー」ほか。(三浦雅士)
死ぬ間際にたった一曲聴けるとしたら、どの歌を選ぶか?「蘇州夜曲」「何日君再来」「影を慕いて」など、懐かしい名曲の数々と歌にまつわる思い出を綴った珠玉のエッセイ集。(小林亜星)
不動産屋にイビラれ、老後のことも気になり出した一人暮らしの三十代。大変なことも多々あるけれど、やっぱり機嫌良く暮したい。日常の喜怒哀楽を率直に綴ったエッセイ集。(白石公子)
燃える男、赤井!“ナニワのロッキー”としての栄光と挫折。不死鳥のごとく蘇り、兄貴を、温もりを、男を演じる役者。全国一億人ファンのため、非・実用的辞典が誕生した!(阪本順治)
米政治記者による長大な単独インタビューをもとに、いまのわれわれの視点から大胆に再構成した、“革命宮殿”の主の伝記決定版!