作品
井上氏の原点フランス座が2000年1月幕を閉じた。北野武、渥美清との爆笑対談、台本、踊り子の写真、見取図など包み隠さず大放出。
著者の精神的故郷である仙台で、少年時代に妄想ばかりしていた男の思想的半自叙伝を、すべての権威を相対化してしまうパロディ意識で描いた愉快な青春小説。(長部日出雄)
十三万冊の本をいかに集め、どう読み、なぜ大図書館をつくるに至ったか? 井上ひさしさんと本が繰り広げる波瀾万丈の運命の物語
ケバイ、うざったい、ウルウルもんだ。さらに「ら」抜き言葉。言葉は乱れ、ゆれつつ生きる。そも日本語に規範となるものはあるのか
戦局愈々のぞみない昭和二十年、東京根津の団扇屋の主人が欠かさず綴る驚倒・讃嘆すべき日記帖。十七年の歳月をかけた執念の大作
大作家にして「時代を編む」プロデューサー、菊池寛を写真と秘話を全解剖。寛の絶筆を井上氏が書き継ぎ完成させた小説「唐黒の壺」掲載
あの世の太宰に井上ひさし氏が根ほり葉ほり問い糺す奇想天外なインタビュー。多数の秘蔵写真と詳細年譜付き。太宰没後50年の決定版。
日本語の不思議、奇怪、魅力を語りつづけるこの著者の、創意にみちたコラム五十講。「ら抜き言葉」をはじめ変貌する言葉の観察日記
言葉はゆれる。ゆれつつ生きる。日常なにげなくつかわれるニホン語の不思議を、言葉の奇才が語りつくす46講。ニホン語を愛する人、憂う人、さらにこれを壊す人におくる。(群ようこ)
ベストセラーの中に戦後世相を読む。シリーズ第二集は一九七○年前後。『人間革命』『日本列島改造論』。高度成長期を本の中に読む
特製年表付き、秘蔵写真満載。一葉没後百年ブームに火をつける。ひさし流解剖術が新しい一葉像を生む。
日本一の賢治好き井上ひさし氏が作家兼編集長になった。抱腹絶倒の賢治への架空インタビューからひさし流詳細年表まで。秘蔵写真満載。
三六○万部完売、“不滅の実用本”『日米會話手帳』、さらに男女同権をうたう『完全なる結婚』。この二冊から“戦後”は歩みだした
「女より酒さ」池波正太郎における振り仮名の研究から、「みんな粒より清純」ピンクビラの考察まで、ことばの鬼才による日本語観察記
本所吉良屋敷内の炭部屋、赤穂浪士の討手をのがれ、身をひそめた上野介の隠し砦。かつて書かれざる最後の一刻余をえがくこれぞ井上戯曲の真骨頂というべき奇想あふれる忠臣蔵秘話!
いま静かなブームを呼んでいる最高にイキな知的ゲーム「歌仙」。豪華メンバーによる四巻の実作と座談会で、さながら一座の実況中継
盲目の天才打者登場。打率は王選手をはるかにしのぐ四割七分四厘。神技というべき打法の秘密とは? 巨人軍をはじめプロ野球界は大狼狽。一匹の野球盲導犬が語る奇想あふれる物語。
自家製「広辞苑」のつくり方、催眠読書法のすすめ、歩く書斎など、書物とその周辺を語る珍談奇想。ときにはマジメに、またヨタ話ふうに、自在無礙の発想でひろがる読書エッセイ集。
明治があけて間もない浅草七軒町、西洋化の波に呑まれ、食いつめた芝居小屋を舞台に、やぶれかぶれに繰りひろげられる文明開化の狂騒曲。カッポレと西洋舞踏が入り乱れる奇妙な時代。
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