作品
心を病んだ医師が、山村を出、海辺の町へ。潮風と輝く波と一人の少女に出会い……心の闇を抱えた者が癒し癒される感動の傑作中篇
文學界新人賞を受賞した「破水」をはじめ、人間の生と死を日常的に受け止めざるを得ない医師の内面を、濃密に描ききった短篇五篇
父の死を前に、赤裸々な感情を絡ませあう家族の姿を淡く端正な筆致で描く表題作の他、人生の哀しみと温もりを見つめる珠玉短篇集
男女医学生たちが解剖や外来実習や恋や妊娠にあたふたしつつ生き方を探る。そして彼らの十五年後。人生の実感を軽やかに綴った長篇
医者は人としてどのようにバランスをとるのか? 等身大の医者たちとの語らいで、癒し、死、親子、家庭など様々なテーマを考える対談集
色彩の淡い森の中に、生、老、病、死の様々な木が隠れている。人生の喜びと悲しみを暖かな視線で切りとって見せる珠玉の短篇集
人の生死を見つめ、心にひそむ孤独と不安に耐えながら、着実に医業に励む医師たちの生き方を描く。表題作の他、「フナを釣る」「ニジマスを釣る」「ハヤを釣る」「金印」他一篇。(塩野米松)
人生とはふいに吹く風のようなものかもしれない……生と死を見つめ、上質のユーモアをちりばめた温かい視線が心をうつ珠玉のエッセイ集。単行本にない新エッセイも併録。(多岐祐介)
小説家志望の男と、医者として自信を失った妻は、山間の村でふしぎな老婆に出会う。温かなユーモアに彩られた、感動を呼ぶ長篇
「楽にしてもらえますか」と末期癌患者に問われた医師は尊厳ある死を約束する。終りを全うしようとする人の意志が胸に沁みる名作
男女医学生たちが解剖や外来実習や恋や妊娠にあたふたしつつ生き方を探る。そして彼らの十五年後。人生の実感を軽やかに綴る快作
高原の病院に様々な過去を背負った男たちの生と死が交錯してゆく。逝く者と残る者、心と心で交わす思いのたけのキャッチボール。——表題作の他、「冬への順応」「長い影」「ワカサギを釣る」収録。
既刊十三巻をうけ最近回第百回までの作家、米谷ふみ子、村田喜代子、池澤夏樹、三浦清宏、新井満、南木佳士、李良枝の受賞作を収録
最期を迎えた男達の交流。逝く者と残される者の定め。生と死を見つめ人生の真実を学ぶ、ひたむきな真剣さが胸をうつ芥川賞受賞作
※未刊行の書籍は、刊行予定が変更になる場合があります。