作品
岩波書店、講談社、中央公論社等の版元から広告会社まで、日本の言論と出版の百年を自ら主宰した雑誌「室内」の歴史に仮託して論ず。
平成14年10月に胃癌で亡くなって4年。ユニークな視点とエスプリに満ちた文章で、偽善やウソを批判し続けてきた最後のコラム集
恋に似たもの以外に恋があろうか——。私は時々女になる、と言った“人間観察人”がとっておきのテーマを語る新書シリーズ最終回
名コラムニスト山本氏の若き日の翻訳を一周忌を前に復刻。様々に読みとれる寓意と皮肉な味わいは後年の訳者のコラムを彷彿させる
過去のコラム集から植田康夫が九百余句を選出。巻末には「なつひこ はやわかり かるた」を収録。ファンなら絶対入手しておきたい
ユニークな視点とエスプリに満ちた文章で、世の中の偽善や正義派のウソを批判し続けてきた稀代の名コラムニストの最後の作品集
明治以来流入した欧米の文物は、混乱と活気と迷惑をもたらした。日本人は文語文を捨てて何を失ったか。現代口語文の欠点を衝く!
子供たちは露地で遊び、家には夕餉の支度に忙しい割烹着姿の母親がいた——。名文家二人のエッセイと写真で甦る、昭和のあのころ
ルイ14世治下のサロンから吉原まで古今東西貴賤をとわぬ人間の本質を見るがごとく描く傑作コラム集。エッセイの醍醐味がここに!!
大正四年生まれと平成の才媛の珍問答は時に爆笑、時にまじめ。花柳界から世紀末論争、「IT革命」まで尽きることないおもしろさ
「祖国とは、国語である」と説く著者の言語・文章に関する主要コラムを一冊に編んだ日本語論決定版。国語混迷の今、必読の一冊だ
著者が編集発行人を務める雑誌「室内」の40年を、美人才媛の編集部員とともに振り返る。巧まず生じる笑いの中に卓抜な指摘がある
活動写真、牛鍋、洋行……“ついこの間”の戦前も、もはや遠くなったのか。笑いのうちにも見えてくる、平成日本人が失ったもの
広告というものは昭和三十年代前半まで堅気のする仕事ではなかった――「『電通』早分り」など、辛辣な言葉と鋭い洞察が冴え渡る
フランスの社交界とはいかなるものであったのか、日本の社交界とは――「社交界」など「文藝春秋」「諸君!」掲載の名エッセイの数々
岩波書店、講談社、中央公論社以下の版元から電通、博報堂など広告会社まで、日本の言論を左右する面々の過去を、自ら主宰する雑誌の回顧に仮託しつつ論じる。(久世光彦)
著者が編集兼発行人を務めるユニーク雑誌『室内』の歩みを様々な面から語りつつ自らの戦中戦後をふり返る。卓抜な指摘に満ちた一冊
“人生教師”たらんとした版元の功罪を問う「岩波物語」、山本流文章術の真髄を明かした「私の文章作法」など、世事万般を俎上に胸のすく筆さばきの傑作コラム五十六篇。(奥本大三郎)
人ノ患イハ好ミテ人ノ師トナルニアリ―他人に教えたがる人間の性を皮肉った「教師ぎらい」ほか、世事万般にわたる辛辣コラム満載
汚職は国を滅ぼさないが、正義は国を滅ぼす! 「安物の正義」を売る大新聞を痛烈に嗤いのめした表題作ほか、辛辣無比の毒舌と爽快無類のエスプリの“カクテル”五十九篇。(長新太)
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