作品
父・信虎を駿河に追放した武田信玄は、信濃に怒涛の進撃を始め、信濃を攻略する。天下統一を夢みる信玄は、京都に上ろうと志す
甲州・信州の全域をわがものとして、駿河も押さえた信玄は、上杉・北条と戦いつつもついに西上を決意。三河へと兵を進めた……
貴重な高原植物の群生する霧ヶ峰に、突如として降りかかった道路計画。建設反対に立ち上がった地元有志たちの、あくなき闘いを描く
妻殺しの呵責に苦しみつつ、未踏の槍ヶ岳の初登攀に成功した修行僧、播隆。罪を背負った男の苛烈な生き様を描いた長篇伝記小説
日露戦争直後、北アルプス立山連峰の劒岳山頂に三角点埋設の命を受けた測量官・柴崎芳太郎たちの困難を極めた記録を描く山岳小説
明治40年、前人未到の劒岳に三角点を設置すべく初登頂に挑んだ男たちを描いた名作を、映画公開に先がけて読みやすくした〈新版〉
大爆発で山の形が一変した富士山。被災農民の救済に奔走する関東郡代の前に立ちはだかる幕府官僚たち。著者会心の長篇時代小説
天下に名を轟かせた甲斐の武田家。信虎、信玄、勝頼という三代の様々なエピソードから埋もれた真実が明らかになる時代小説短篇集
「富士山もの」の掉尾を飾る傑作。享保十八年、吉田口の岩穴で入定した行者・身禄の感動的な生涯を通じ、富士への想いを描いた長篇歴史小説
ハイカーの人気を集める槍ヶ岳は百五十年前に初登攀されている。妻殺しの呵責に苦しみながら、ひたすら未踏の道をひらいた播隆上人の苦闘を綿密な取材によって描く。(武蔵野次郎)
有珠山の噴火で昭和新山ができた昭和十九年、報道を怖れる軍部に抗して、観察と保護に努めた男の半生を描く表題作と「氷葬」「雪呼び地蔵」「月下美人」「日向灘」を収録。(解説・小松伸六)
(風の巻を参照)
※未刊行の書籍は、刊行予定が変更になる場合があります。