作品
乱世にあって、甲冑は武将たちの野望を誇示する究極の自己表現であった。武士の夢、野望、そして無念の死を抱えた六つの甲冑の秘話。
井伊家赤備えの足軽鎧、朝鮮渡りの西洋甲冑、但馬の国出石に伝わる小猿の甲冑など。短篇の名手が描く珠玉の6篇からなる歴史秘話
飛騨高山城主の座をなげうち、茶道に突き進む男が巡り合う、不思議の数々。宗和流創始者の生き方を丁寧に描く7つの歴史掌篇
武士の時代にあっては、女性はか弱くおしとやかのイメージが強いが、女だてらに戦場へ向かった6人の姿を描く歴史短篇小説の佳品
巴御前だけではない、戦国の世には、実際に鎧を着て勇敢に戦った女武者たちがいた。歴史に埋もれた痛快な女武者たちのプロフィール
無類の刀好きで権力にあかせて膨大な数の名刀を収集した秀吉。中に「にっかり」という妖しい名と由来を持つ一腰があった……
隣には人斬りの達人・名人が住んでいた!? なんと江戸と現代の近いこと。リアルな殺人者の長い「戦後」を描いた出色、稀有の物語集
造仏開眼を求めつつ女性に溺れる仏師、流人の身で合戦に加わる絵師……。天を揺るがす大乱にしれぞれの道を歩む人物を描く異色作品
文豪たちは、いかなる奇人であったか。芥川龍之介、森鴎外、泉鏡花、谷崎潤一郎など、八人の文豪の奇談を、異能の著者が描く傑作
造仏開眼を求めつつ女に溺れる仏師や流人の身で戦に加わる絵師。天を揺るがす源平争乱時にそれぞれの道を生きる人物を描く傑作集
人骨を使って死んだ友を蘇らせようと、妖しい術に手を染める西行法師。しかし蘇ったものは――。表題作ほか「水阿弥陀仏」「上海魚水石」「放屁権介」「蟻通し」を収録する歴史奇談。(縄田一男)
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