作品
鬼子母神の茶店の小娘に長谷川辰蔵が一目惚れ。その娘が何と辰蔵の目の前で誘拐された! どうする辰蔵?「隠居金七百両」他全二篇
お互い盗賊とは知らずに暮らしはじめた二人。そんな二人にそれぞれのお頭から連絡が……。二人の運命は!?「おみね徳次郎」他全二篇
胸を病み、己れの死期が間もないと知った「間取りの万三」は江戸に戻り、最後の仕事に取り掛るのだが……。「深川・千鳥橋」他全二篇
白い肌を男にゆるしつつも、忍びの技と道に身を賭してゆく於蝶。上杉謙信のため命を燃やす女忍びを主人公に、プロの厳しさを描く
昔置き去りにした我子とも知らずに、借金の取立てに出向いた長助の胸中は。片脚の老盗の哀しい姿を描いた「蛙の長助」他全二編
辻斬りに出予した平蔵、「火盗改めの長谷川平蔵である」と名乗った途端、賊はもちろん襲われた男も消えた――「蛇苺」他全二話収録
盗人稼業故にたった一人の息子を、名乗りもせず里子に出した瀬戸の小兵衛。隠居した小兵衛の許に伝わった息子の意外な消息とは……
浪人・藤田の元に、情夫と逃げた前妻から手紙が届いた。悪党に脅かされているのが、助け出して欲しいという。相談を受けた忠吾は……
屈強な浪人どもに護られた籠を襲おうとする71歳の老武士と出会った平蔵。20年前に息子を殺された敵討ちだと言うのだが……。
夜ごとに〈辻投げ〉をする美しい女武芸者・留伊のいきさつを皮肉にスケッチした「妙音記」のほか、「秘伝」「かわうそ平内」「柔術師弟記」「弓の源八」など七篇を収める。(小島香)
盗賊の子と火盗改めの妹、隠し子二人の運命を描く特別長篇「炎の色」と、著者の急逝で未完となった「誘拐」他二篇収録の最終刊
部下思いの“仏の平蔵”らしい慈愛溢れる六篇を収めた二十一巻と、正体不明の敵に自らの家族まで狙われた鬼平の苦悩をえがく二十二巻
平蔵の昔なじみの生臭坊主が急な報せを持ってきた。急ぎばたらきをする兇賊一味が茶問屋を狙っていると言うのだが…。全2話収録
面白半分で首を突っこんだ仇討ちが意外な展開になる「助太刀」。おまさの旧知の女盗が辿る哀切な人生を描く「引き込み女」等を収録
名前さえない不思議な居酒屋に平蔵が立ち寄ったその日、店は襲撃された。傑作長篇「鬼火」の十七巻と「蛇苺」他五篇を収録の十八巻を刊行
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