作品
不気味な大男が忠吾にせまる「男色一本饂飩」、盗人が鬼平毒殺を狙う「白い粉」……悪党の過激な攻勢に鬼平達の運命は?全三篇を収録
遊女おせん、掏摸の又吉など、爛熟期の江戸を精いっぱい生きる市井の人々を情感豊かに描く。コミック95・96の人気連載を単行本化
親友・岸井左馬之助の縁談の相手に悪のにおいを嗅ぎとった鬼平は……。友のため命をかける平蔵の男っぷりと人情を描く二篇を収録
盗人“狐火の勇五郎”一味の二代目は、密偵おまさのかつての恋人。鬼平への忠義と恋心の間で悩むおまさの決断は?「狐火」ほか一篇
夜鷹殺しを黙殺する公儀に怒りを抱いた鬼平は、単身、捜査を開始。犯人は意外なところにいた……。鬼平の人情味あふれる二篇を収録
密偵を救うため、賊の隠れ家に単身忍び込んだ平蔵。立ち回りの末、捨て身の剣の使い手に追いつめられて……。「血闘」「密通」を収録
兄の復讐を誓う悪党・霧の七郎は、鬼平の息子・辰蔵に刺客を送る。剣の達人と相対した辰蔵の命運は……。「霧の七郎」を含む二篇収録
鬼平のいぬ江戸では、再び悪党どもが跳梁跋扈し始めた。あげくに鬼平の娘、お順が誘拐されて……。スリリングな展開の二篇を収録
のんびりと奈良見物に向かう鬼平をつけ狙う怪しい影。屈強な刺客たちの兇剣に、鬼平は深い傷を負う。はたして活路は見出せるのか
火盗改メを一時解任された鬼平は休暇のため京へ向かう。道中、老盗より盗みの奥義を授かって……。「盗法秘伝」「艶婦の毒」を収録
画文にこめた映画の楽しみ、心許す友と語る小説作法や芸談。往時を懐かしみ、老いにゆれる心をみつめる随筆。ファン必見の年賀状や豊子夫人の談話も収録し、人生の達人の四季を味わう。
珍らしや病に倒れた鬼平を救った指圧医がおちいった罠……『麻布ねずみ坂』等二篇をおさめた大好評コミック鬼平シリーズ第七弾!
仮病を使ってでも食べたかった祖母の〈スープ茶漬け〉、力のつく〈大蒜うどん〉、欠かせない観劇、映画、田舎旅行。粋人が百四のささやかな楽しみを絵と文で織りなす。オールカラー収録。
同心・木村忠吾の見初めた娘・お雪には隠された秘密が……。鬼平が正義と人情の板ばさみに悩む「お雪の乳房」、「密偵」の二編を収録
金品強奪のみならず、必ず女を犯す妖盗“葵小僧”。神出鬼没の難敵に、鬼平は振り回されるばかり。果たして糸口は見つかるのか!?
希代の女掏摸を見守る鬼平の苦悩を描く「女掏摸お富」など二篇。正義と寛容、人情味あふれる鬼平の魅力を満載した巨匠入魂の一册
大悪党“蛇の平十郎”と鬼平の息づまる攻防を描く「蛇の目」など二編を収録。さいとう・たかをの豪快なタッチがますます冴える。
さいとう・たかをが生んだ“もう一人の鬼平”は、本巻でも颯爽と悪に挑む。香油をつけた暗殺者に苦戦する『暗剣白梅香』など二篇
池波正太郎不朽の名作『鬼平犯科帳』を、コミック界の巨匠が全力を傾けて完全漫画化! ここに“もう一人の鬼平”が堂々誕生した
風が鳴った。平蔵は愛刀の鯉口を切る。雪か? 闇の中に刃と刃が噛み合って火花が散った――。鬼平犯科帳は本巻をもって幕を閉じる。未完となった「誘拐」他全三篇。(尾崎秀樹)
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