作品
戦国時代の余韻を残した、徳川初期の世、初代和歌山藩主として紀州入りした徳川頼宣に仕えた、剣の達人、忠臣らの熱きエピソード
渡米、南米放浪、英国生活の後、郷里和歌山で生涯を独学研究に没頭した南方熊楠。奇行・博覧強記と背中合せの孤独、矜持と鬱屈の全体像を同郷の著者が描破した大河評伝。(多岐祐介)
(上を参照)
尾張徳川家の兵法指南となった兵庫助の剣はますます充実した。晩年、三男の七郎兵衛に新陰流第五世を相伝し、京都に庵をむすんだ
伊賀山峡に潜む忍者探索を助勢した後、大筒輸送に当る叔父宗矩を警護して兵庫助は平戸に赴いた。帰途、宮本武蔵と運命の出遭いが
柳生石舟斎の孫に生まれ、剣の道に励み、柳生新陰流宗家の名跡を継いだ兵庫助は、対立する忍者集団と文字どおりの死闘を展開する
柳生の分家の生れながら、幼少より剣の道に励み、剣豪とはやされた柳生又右衛門をして、剣の鬼神と恐れさせた兵庫助の諸国への旅
信長、秀吉、家康に蜂須賀小六、黒田官兵衛ら時流に乗った十八人の男たちの勝負どころを解く。現代人も参考にしたい決断の指南書
慶応三年春、薩摩藩の腕の立つ探偵方が裏切り者を追って、京で江戸で胸のすくような大活躍を展開。恋と剣戟の時代活劇。幕末青春群像の決定版なる!(縄田一男)
家でも職場でも尻に敷かれている小心者の開業医が、同業の古女房の目を盗んで女性患者と親密になる。この三角関係がひきおこす悲喜劇の数々を軽妙に綴るユーモア長篇。(青木雨彦)
服部半蔵の命を受け東海道を行く隠密同心・吹雪算長のすさまじき任務。次々と襲い来る不気味な敵の正体は? 迫力の連作伝奇長篇
幕府瓦解で静岡移住を余儀なくされた旧幕臣が、志を語らい、自己の精妙の剣技を武器として、明治新政府に徹底反抗する。その波瀾の果てを見すえる画期的歴史長篇。(桶谷秀昭)
命がけの紀州みかんの江戸輸送で巨利を得、材木商、貨幣改鋳で財を築いたが、一代で潰れた豪商紀伊国屋文左衛門の波瀾万丈の生涯
敵対する者は斬る、隊規を乱す者は斬る。士道不覚悟は切腹。江戸から上洛した烏合の衆が、問答無用の殺人集団に変貌してゆく殺伐たる実像を新視点から活写した力作長篇。(桶谷秀昭)
渡米、南米放浪、英国生活ののち、郷里和歌山で生涯を独学研究に没頭した南方熊楠の全体像を、同郷の著者があますところなく描く
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