作品
剣の屈指の使い手であるにもかかわらず、役所きっての自堕落者と知られる玄次郎の心の闇とは? 虚しさと憐れみが去来する8篇
没後11年を経て編まれた未刊行エッセイ集に、新たに発見された8篇を追加。今なお人気を誇る藤沢作品の原点がうかがえる1冊
武家の非情な掟の世界を端正な文体で描き、直木賞を受賞した表題作。ほか処女作「溟(くら)い海」など4篇を収録した記念碑的作品集
家治の治世、将軍職継承に絡み不穏な動きを続ける八嶽党。陰謀に巻き込まれた元御家人・源次郎の行く末は? 傑作伝奇時代小説
荘内藩の藩主世継ぎを巡る暗闘、いわゆる「長門守事件」を描く表題作のほか、「夢ぞ見し」「春の雪」など初期の秀作全5篇を収める
旅と歌作に壊れやすい身体を捧げた稀有の歌人・長塚節の生涯を清冽な文章で辿る、会心の鎮魂賦。歌人・清水房雄氏との往復書簡収録
自分の生まれ故郷ほど懐かしい場所はない——藤沢周平が愛してやまなかった荘内・鶴岡に関する全エッセイを1冊にまとめたふるさと大全
十代将軍・家治の治世、幕府を恨み連綿と暗躍をつづける謎の徒党があった。“八嶽党”と名乗るかれらは老中・田沼意次に通じ奇怪な策謀を開始する。伝奇時代小説の傑作。(清原康正)
(上を参照)
作家デビューを果たす数年前、無名時代に雑誌掲載された短篇14篇が発見された。文庫化にあたり、新たに「浮世絵師」を収録
生涯、2万句に及ぶ発句。一方、遺産横領人という汚名を残した男。およそ俳聖という衣装の似合わない風狂の人の生涯を描きだす
初老の勤め人の孤独と寂寥を描く唯一の現代小説『早春』。加えて時代小説の名品二篇と随想四篇。作家晩年の心境を伝える透明な文章!
没後11年。ますます人気の高まっている作家、藤沢周平。その埋もれていたエッセイを発掘し、1冊の本にまとめたファン待望の試み
※未刊行の書籍は、刊行予定が変更になる場合があります。