作品
(上を参照)
血みどろになっても“私だけのもの(マイン)”は離さない! 六〇年代の情念を引きずりつつ、ひた走る女と追いすがる女、その凄まじい闘いをビート感覚で描くロード・ノヴェルの傑作。
喧嘩無頼のあげく松竹の大部屋俳優から軍隊入りし中国へ、映画への熱い思いを胸に、上官の理不尽なリンチに敢然と立ち向う山内一等兵の破天荒な生き方。兵隊小説に新ヒーロー登場。
「おれは、ほんまにこの街を離れたいんやろうか」帝大に受かった新吉は、祇園のしたたかなおっさん、おばはん連中に思いを寄せる
往年の怪奇俳優ののこした化粧箱の秘密。内も外も真っ赤な家に住む不思議な一家。ポルノ・スターに魅入られた若き神父。などなど、きらびやかな才能を示す表題作ほか怖い傑作十二篇。
息をのむ美しさ、惚れぼれする躍動感……スポーツならではの面白さを鮮やかにとらえた一瞬。「ナンバー」既刊の秀作と秘蔵未発表写真を厳選して、著者独特の感性で迫る傑作写真集。
「変態」でも「性風俗業者」でもない普通の同性愛の青年たちの青春群像と、エイズを通して表出する日本の社会的認識の問題を描く
作家・矢部は酒場のピアニストと恋に落ちる。二人を結んだのは肉体ではなく音楽。好色な物語を書く彼にとって初めての体験だった
長与千種、神取しのぶ、天田麗文、デブラ・ミシェリーの足跡をたどり、80年代に熱狂的なブームとなった女子プロレスの文化を通して「日本」を見つめ直す。第22回大宅賞受賞。(夢枕獏)
輝かしい記録を残しながら短期間で消えて行ったスポーツ選手たち。「アジアの大砲」呂明賜や水泳の長崎宏子などの一瞬の栄光を描く
「長嶋茂雄とはなんぞや?」を井上ひさし、糸井重里、ねじめ正一、清水義範、橋本治、R・ホワイティング、星野仙一、落合博満……そして長嶋本人が縦横無尽に語ったファン待望の書。
残留孤児二世たちが恋人を探して結婚するまでの葛藤と、自己確認のための中国への帰郷を描いて、日中の現在を両国の間から見直す
強迫観念に捉われて嬰児をさらった60年代ラジカルの女性闘士。必死に後を追う母親の女性ジャーナリスト。自己発見の奇妙な追跡行
桑田、落合、江川、長嶋らプロ球界おなじみの面々をパロディー化。SF、時代小説、純文学……さまざまな手法を駆使して描く風刺と諧謔とユーモアに満ち満ちた怪作集。(赤塚不二夫)
生後まもなく取違えられた経験を持つ男が、相手の男の現在を尋ね京都から東北へ。いつしか自分でも思いがけぬ生き方を始めていた
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