作品
小説集。思い出トランプ/あ・うん/隣の女/男どき女どき(小説)/寺内貫太郎一家/年譜
著者が生前に目を通した最後の本「霊長類ヒト科動物図鑑」、没後に刊行された「女の人差し指」「夜中の薔薇」「男どき女どき」を収録
これほど惜しまれた人も少ない。突然現われてほとんど名人であると言わしめた全エッセイと全小説を七回忌を機に全三巻にまとめた
この対談には「一瞬の女のイノチが輝いている」と山口瞳さんは言う。水上勉、吉行淳之介、二子山勝治ら十七人の対談者にそれぞれの思いを残させた希なひとによるただ一つの対談集。
表題のエッセイを週刊文春で連載中に突如航空機事故に遭遇した著者の遺作集。ドラマ裏ばなし、おいしいものに目がなかった著者の食べものの話、一番のたのしみの旅の話を収録。
すぐれた人間観察をやわらかな筆にのせて、あなた自身やあなたを取りまく人々の素顔をとらえて絶賛を博した著者が、もっとも脂ののりきった時期に遺した傑作ぞろいの第三作。
西鶴の現代版ともいうべき人妻の恋の道行きを描いた表題作をはじめ、ハイミスのOLの微妙な心理を扱った「胡桃の部屋」。他、「幸福」「下駄」「春が来た」四篇収録。(浅生憲章)
われわれの何気ない日常のなかでめぐり合いすれ違う親しい人、ゆきずりの人のささやかなドラマを、著者持前のさわやかな感性とほのぼのとしたユーモアで描き出した大人の読物。
神社に並んだ一対のコマイヌのように親密な男の友情と、親友の妻への密かな思慕が織りなす情景を、太平洋戦争をひかえた世相を背景に描き、著者が最も愛着を抱いた唯一の長篇。
絶筆となった週刊文春連載エッセイを中心に生前の面影を彷彿とさせるテレビドラマ、食べもの、旅等の未刊行作品をすべて収録した
怒鳴る父、殴る父、そして陰ではやさしい心遣いをする父、誰でも思い当たる父親のいる情景を爽やかなユーモアを交えて描いて絶賛された著者の第一エッセイ集。(沢木耕太郎)
西鶴の現代版ともいうべき人妻の恋の道行きを描いた表題作をはじめ、胡桃の部屋、幸福、下駄、春が来たなど五篇を収めた小説集
すぐれた人間観察をやわらかな筆にのせて、あなた自身やあなたを取りまく様々なひとの表情を生き生きと捉えた随筆の名手の第三作
昭和十年代の世相を背景に二人の男の熱い友情の風景を通して市井の家庭の昭和史を鮮かに描き、好評を博した著者初めての長篇小説
さわやかな感性とほのぼのとしたユーモアで日常にめぐり合う親しい人、ゆきずりの人のささやかなドラマを描いた大人のエッセイ集
明治の父を中心に戦前の中流家庭の姿を、エッセイの名手が、巧まざるユーモアをまじえながら、鮮やかに描いてみせる待望の随筆集
※未刊行の書籍は、刊行予定が変更になる場合があります。