作品
淡々と記された人々の動きに宿る「人間くささ」。優しい眼差しで美しき“昭和”を描き出す。
日常の中で普通の人々がポロリと見せる意外な一面を、鋭くも温かい観察眼とユーモアで綴る。何度でも読み返したい名エッセイ集。
すぐれた人間観察を筆にのせ、人々の素顔を捉えて絶賛を博した著者が、最も脂ののりきった時期に遺した傑作揃いのエッセイ集。
作家として充実を極めていた最中に亡くなった向田。貧しいけれど懐かしい、豊かだけれど淋しい“昭和”がその文章から浮かび上がる。
作・向田邦子、朗読・森繁久彌の名コンビによるラジオドラマの台本から選りすぐった71本を収録。向田邦子の原点ともいうべき脚本集
絶筆となった週刊文春連載他、放送作家として関わったテレビのこと、生前、関心のあった食べもの・旅などを纏めた達人のエッセイ集
人妻の恋の道行を描いた表題作をはじめ、おひとり様の恋心を衝いた「胡桃の部屋」、絶筆「春が来た」他、全5篇を収録した珠玉の短篇集
向田邦子の若き日の恋愛を、死後発見された恋文により妹の和子が明らかにする「向田邦子の恋文」。そして急死のおよそ2年前に書かれた遺言
会った誰をもすぐ魅了した作家の、17人との対談。水上勉、谷川俊太郎、吉行淳之介、阿川弘之、和田誠らと、話は幸福に弾む
向田邦子20代、映画雑誌の記者だったころの瑞々しい文章、「男どき女どき」(エッセイ)、年譜などで、全集本篇は締めくくられる
絶筆を含むエッセイ集。最後まで溌剌としていた向田邦子。放送作家としての生活のこぼれ話や、大好きだった旅の記録や食べ物の話も
「ないものねだりの高のぞみ」と定義する自らの性格について爽快に語る。印象的な紀行文や、淡々と喜びを語る直木賞受賞の言葉も
各エッセイのタイトルとその始まり方の「遠さ」! 話題の連射と展開で、読者の予想を次から次へと快く裏切り続ける名人芸をお楽しみあれ
「週刊文春」に連載された珠玉のエッセイ。なにげない日常で、仕事の現場で投げかけられるみずみずしく、また鋭くも暖かい視線
飼い猫についてや、水羊羹に関する薀蓄。また、痴漢に遭った話などなど。中でも傑作は男性評の数々。著者の肉声が聞こえてくる
怒鳴り散らす父、理不尽な父、それでも陰では優しい心遣いをする父。明治男とその家族の姿を極上の文章で綴り、昭和を浮かび上がらせる
よくどなる、よく殴る、なにかあると卓袱台をひっくり返す——向田家の父をモデルにしたといわれる人気テレビドラマを作者自身が小説化!
どこにでもいる平凡な人妻に突然訪れた恋。その行方を追う「隣の女」をはじめ、絶筆となった「春が来た」を含む名短篇全9作を収める
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