作品
終戦の年、十二歳の主人公は海洋訓練に加わって、軍隊の苛酷さをかいま見る。時代の重圧に耐える少年たちを描く芥川賞受賞作。「或る年の秋」「蓄音機」「碧空」「闘花」(川西政明)
異国での体験を基調に少年の眼で世界を眺めた三木卓氏の「鶸」。東北の一寒村に近代人の見失った民俗の中に、生と死の象徴を見出した森敦氏の「月山」ほか六篇。
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