作品
花火見物に出かけた麻太郎と源太郎の名コンビは、腹をすかせた幼い姉弟に出会う。二人は虐待を受けていた……。表題作他六篇収録
長寿庵の長助がお上から褒賞を受けた。町内あげてのお祭騒ぎの中、心境複雑な女房おえいの目前で事件が起きた。表題作ほか、全八篇
宝船祭で幼児がさらわれた。時を同じくして名主の嫁が失踪。事件の背景には二十年前の同様の子さらいが……。表題作ほか全八篇
江戸を目指し行方を絶った荷船。その船頭の息子と知り合った東吾らが心配するなか、父親の船頭は無事生還したが。表題作など七篇
水野忠邦に抜擢され、天保の改革に尽くした鳥居忠耀。が、一転、革命の頓挫により失脚、数多の悪名を被った。一官僚の悲劇と生涯
無銘の古刀に偽銘を切り高値な刀剣に見せかける鏨師と、それを見破る鑑定家の闘いを描く直木賞受賞作など初期短篇集。「鏨師」「神楽師」「つんぼ」「狂言師」「狂言宗家」収録。(伊東昌輝)
裕福な家庭で育つ奈知子と母の死により上京して働く久美。久美は好意を寄せる次郎と奈知子の仲をねたみ、ひき裂こうとするが……
富岡八幡宮恒例の牡丹市で持ち上がった時ならぬ騒動。一位の花をすり替えた下手人は誰なのか?お馴染みの人情捕物帳八篇を収録
高瀬舟で江戸に戻る途上で殺された米屋の主人。懐には百両もの大金が。金の使途から下手人を推理する東吾の活躍。表題作他全八篇
日本人は伴侶の死をどのように迎え、その後の人生をどのように生きたか。悲嘆の底から再び歩み出す人々の姿。感動のアンソロジー
源太郎七歳の初春に、花世と放火事件に巻き込まれ……。表題作他、東吾とるいの長子・千春誕生の顛末を描く「立春大吉」など全八篇
横浜で、悪質な美人局に身ぐるみ剥がれたイギリス人船員の為に一肌脱いだ東吾だが、相手の女は意外にも…。人気の人情捕物帳八篇
宿屋を狙った連続盗難事件の陰にいま江戸で評判の祈祷師、清姫稲荷のおりょうの姿がちらつく。果してその正体は。表題作ほか七篇
長寿庵の長助がお上から褒賞を受け、町中をあげてのお祭り騒ぎに。心境複雑な女房おえいの目前で事件が起きて……。人情捕物帳八篇
新居宿の本陣の娘お美也は、亡夫の弟と恋に落ち、やがて妊る。しかし、愛する男は江戸へ旅立ち、思い余ったお美也は関所破りを試みるが…
宗太郎の旧友で、唐人の商人徐敬徳が大山まいりに出かけて消息を絶った。奉納用の木刀の文字に事件の秘密が……。表題作ほか七篇
水野忠邦に抜擢され、天保の改革に尽くした鳥居耀蔵だが、改革の頓挫により失脚、数多の悪名を被った。官僚の立場に殉じた男の生涯
るいが花見の途上で訪れた玩具屋の少年が大店の跡目相続にまき込まれた。事件の謎は祖父が作った犬張子に……。表題作など全八篇
「かわせみ」の女中頭お吉が、大売り出しの骨董屋から古物を一箱買い込んできた。やがて店の主が殺され、東吾はお吉の買物の中身から事件解決の糸口を見出す。表題作など全八篇を収録。
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