作品
銀行員安川信吾は行金五百万円を持ってホステスと逃走した。取引先の隠し預金の極秘メモが決め手だ。しかし思惑ははずれ、殺人事件。そして金融機関の内幕があばき出される。
第二次大戦の停戦工作をめぐって日本人外交官が“生”を奪われた。その娘は美しく成長して、戦後社会を平和に生きている。二人を結ぶ線上に謎の殺人事件が発生した。(樋口謹一)
(上を参照)
お互いの身の上も知らずに愛し合うようになった二人――しかし運命の皮肉は、二人の仲を打ち砕く。現代社会の悪の構造の中に、切ない恋を描き出した異色ロマン。(田村恭子)
脂ぎった中年の女、三十歳年上の夫の遺産を狙う沢田伊佐子のまわりには欲望にとりつかれた“蟻”たちがいる。男女入り乱れ、欲望が犯罪を生み出すスリラー長篇。(権田萬治)
下山事件、もく星号事件、昭電・造船疑獄、白鳥事件、ラストヴォロフ事件、接収ダイヤ問題、帝銀事件、鹿地亘事件、松川事件、追放とレッド・パージなど、占領下重大事件の内幕。
短篇4・皿倉学説他/年譜
強き蟻 他二篇
古代史疑
半生の記 他二篇
北の詩人/象徴の設計 他一篇
昭和史発掘
天保図録(下)
天保図録(上)
深層海流/現代官僚論
屈折回路/象の白い脚/砂の審廷
短篇3・装飾評伝/黒地の絵 他
逃亡/大奥婦女記
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