作品
源頼朝の挙兵、それはまたたくまに関東の野をおおい、鎌倉幕府が成立した。武士たちの情熱と野望を激しく描く、直木賞受賞作
清盛が華麗に活躍した平家物語の表舞台の陰で、ひっそりと美しく生きていた女たちがいた。おなじみのヒロインたちが総登場の名著
岩倉は孝明天皇毒殺の首謀者なのか——「尊王攘夷」「佐幕」といった言葉を剥きながら、新たな岩倉像を立ち上げた永井文学の神髄
信長の妹・お市と浅井長政の末娘・おごう。のちに2代将軍・徳川秀忠の正室となった彼女の運命をあざやかに映し出す傑作長篇小説
歴史の裏側をのぞいてみると、名もない女たちがいきいきと暮らしていた! その見事な生きっぷりを、ユーモラスに描く名著の新装版
岩倉は孝明天皇毒殺の首謀者なのか——長年構想を温めてきた著者が歴史的事件に再検討を重ね、新たな岩倉像を立ち上げた渾身の作
天下を狙う兄・信長と最愛の夫・浅井長政との日々激しくなる抗争のはざまに立ち、お市の方は兄の滅亡を願い、苛烈な運命を生きた
逆賊明智光秀の娘と罵られ、父と夫への愛と苦悩の極限に心の拠所を禁制のキリスト教に求めた玉。薄幸な生涯を送った女人を描く
史実に基づく生き生きとした人間描写で多くの読者を歴史の魅力の虜にした名著。卑弥呼、北条政子から出雲お国まで三十四人の活躍
女王、妃、人妻からレジスタンスまで、女性の活躍は歴史のひのき舞台にどのような影響を及ぼしたのか。ユーモアを交えて描き出す
毛利元就が天下を取ったら、日本の女性史は変わっていた? 歴史の定説に新しい光を当て、男性史観に新風を吹きこむ二作家の座談集
われらがヒーロー義経は反ッ歯の小男、黄門サマの諸国漫遊なんて大ウソ!? おなじみの歴史的人物の意外な一面を暴く痛快エッセイ
築地の破れめから往きあう隣家の人妻との密通が幕府をゆるがす事件に。平安末期から鎌倉期の人間模様をいきいきと描く魅力の八篇
京の公家の娘悠姫は、駿河の今川氏親のもとに嫁ぐ。武家と公家の違い、激動する戦国の世にとまどいながらも、今川義元の母として時代を生き抜く女を描く、歴史長篇。(縄田一男)
愛妻家の毛利元就が天下をとれば日本の女性史はどうなっていただろう? 歴史小説の第一人者である二人が埋れた史実を縦横に語る
江戸期、才覚に恵まれ、自信にも満ち溢れて天下を夢見ながら挫折し、逃亡の身となった一儒者の青春から晩年を、その時どきに傍にいた女たちの目で描く、連作時代小説。(磯貝勝太郎)
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