作品
七夕の直前に手習いの師匠の奥方が姿を消した。捕者が終わり、傷心の奥方の心を癒した短冊に秘められた謎とは? 表題作など10篇
貸本屋の急死で消えた全十巻の読本『鳥居の赤兵衛』。続きが読みたい私はこの読本に隠された秘密を探るが……。表題作など全八篇
寛政の改革の世、衝撃的な役者絵と出会った主人公は、絵師・写楽の正体を追ううちに、やがて国を揺るがす大事件に巻き込まれる!
貸本屋の急死で、全十巻の読本が忽然と消えた。続きが読みたい私はこの本の秘密を探ることに――全八篇、人気シリーズの最新刊
将軍様の鷹が殺された――。ご公儀の威光を笠にきて威張る鷹匠に対する庶民の恨みか? 辰親分、円熟の十手さばき。表題作など八篇
滅びゆく職人の世界に身を置く男と、手広く事業を営むかつての恋人との再会が、悲劇的な結末へつき進む。直木賞受賞作家による、宿命の愛の行方を見すえた小説四篇。(小杉健治)
大名の下屋敷から空高く揚がる大凧。その三枚の凧にはなぜか十両の小判が結びつけられていた……。江戸情緒満載の人気シリーズ登場
将軍様ご寵愛の鷹が殺された。詰め腹を切らされる鷹匠を救うため辰親分が立ち上がる。表題作ほか人情を細やかに描く連作短篇集。
蛙一匹百両の絵が消えた……。あれよあれよと値の上がる吉祥画を専門に狙う怪盗・自来也小町。珍事件に蠢く影は? 辰親分の胸のすく名推理! 妙趣あふれる名品七篇。(細谷正充)
神田千両町に住む宝引の辰親分は色の浅黒い三十代の好男子。得意の鉤縄を懐に忍び込ませ、胸のすくような推理で難事件を次々解決
旧友を訪ねる旅の途上、カサブランカ行きの機内で知りあった女性エレーヌと古都マラケシュで再会した片島を待ち受ける甘美な陶酔と輻湊する人間模様。表題作ほか三篇。(山前譲)
ミステリー作家、マジシャン、紋章上絵師と三つの顔を持つ著者が、敗戦後の世相を踏まえて、ミステリーや奇術の楽しさを語る。いつでも奇術は面白く、とかくミステリーは難しい。
宝引の辰は千両町ではちょっといい顔の岡っ引。色が黒く、目は大きく、よくない人相の男だが、十手さばきは真面目そのもの。まず手始めは千両小町と謳われた、お姚殺しの一件だ。
神出鬼没の怪盗S79号。警察の厳重な警戒をあざ笑うかのように次々と予告通りに名品を奪い去る手口は、摩訶不思議である。果たして彼の正体は? 奇想天外の連作長篇推理。
老舗に養子に入って二十年、妻に死なれた男が修業時代に愛した女性と偶然に出会って、謎めいた別れの全貌が……。男女の別れと出会いをミステリアスに描く短篇集。(武蔵野次郎)
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