作品
稀代の書き手である浅田次郎氏は稀代の読み手でもある。そんな氏が「これだけは後世に残したい日本の心」として選んだ名作13篇
島原の芸妓・糸里は土方歳三に密かに思いを寄せていた。二人の仲を裂こうとする芹沢鴨には、近藤派の粛清の白刃が迫りつつあった……
ペットに死なれた独身OL、不況で死に場所を探す経営者、妻に先立たれた大学教師……。凍てついた心を優しく包む八つの物語——
「死にたぐねえから人を斬るのす」新選組で、ただひとり庶民の心を失わなかった吉村貫一郎の非業の生涯を描く浅田次郎版「新選組」
老舗のオカマバー「銀花」の名物ママが死んだ。葬式に列席して、わかった彼の壮絶な人生。「マダムの咽仏」等心を揺さぶる全八篇
辛い荷役の労働と酒にあけくれる男のもとに転がり込んだ美しい女。互いの心を軋ませながらも癒しのドラマが始まる。表題作他全七篇
「死にたぐはねぇから、人を斬るのす」壬生浪と呼ばれた新選組にあって、ただ一人庶民の心を失わなかった吉村貫一郎の非業の生涯
きつい労働と酒にあけくれる辰夫の日常に天女が舞い降りた。絶望を抱えた男女の交情を描く表題作他、再生の祈りに満ちた名短篇集
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