作品
戦時下の昭和十八年秋、東條英機首相の音頭でアジア各国の指導者六人が東京に参集し、大東亜会議が開かれた。欧米植民地支配からの解放を謳ったこの会議の全貎を描く労作。(江藤淳)
韓国に輸出した自社製品が欠陥品だったとの報せに、急ぎ渡韓した青年社長を見舞う地獄の日々。アジアを舞台に展開する虚虚実々の商売と恋を描いた小説版“最新東洋事情”。(佐高信)
英国に留学した元女優と恋人の商社マンを次次と襲う北朝鮮スパイと日本赤衛軍の魔手。その狙いは奈辺に? 超長篇傑作一六○○枚
(上を参照)
文春読者賞受賞の前作の続篇。天安門事件後の中国をはじめタイ、韓国、台湾、香港、マレーシアなどにおける日本企業の活動ぶりや現地の対日感情の明暗を鋭く抉った驚愕のアジア報告。
鬼の村沢教官のシゴキに耐え、ついに訓練所から見習い乗務に移った、極東航空五七七期の新人“ドジでノロマのカメ”たちが遭遇する機内珍騒動。涙と笑いの空の青春物語。(荒井桂)
昭和十八年秋、アジア解放を旗印に開かれた大東亜会議。戦後、歴史から抹殺されたその全貌と参加した七指導者の波瀾の軌跡を描く
アジアを舞台に展開する商魂と策謀、恋と冒険が渦巻く物語五篇。直木賞受賞作「炎熱商人」の著者が新境地を開く小説“最新東洋事情”
文藝春秋読者賞受賞の前作の続篇。天安門事件以後の中国、香港、台湾、韓国、タイ、マレーシアにおける、日本企業の最新活動報告
今や最も活力に富む世界の巨大経済圏に成長したアジア。その大発展ぶりと日本との緊密な関係の実態を紹介し、日本人のアジア理解の変更を迫る。文藝春秋読者賞を受賞した衝撃報告。
ちょっぴりドジでも、体力・気配り・プロ根性では負けませーん。平凡なOL生活をすっぱりやめて、海外ツアー添乗員にトラバーユしたキャピキャピギャル・由美子の大爆笑奮戦記。
三愛レイヨンのタイ支社に東京から野心家の役員が着任。彼はタイの流儀を無視したため、ある日ついに大事件が持ち上がってしまった……。表題作他、「火牛の海」「ミンダナオ最前線」収録。
ウィンブルドン決勝進出者で、世界順位三位の佐藤次郎は、昭和九年デ杯遠征途中の船上からなぜ投身自殺をしたのか。その謎の死に迫る表題作他、「銀輪きらめく日々」「聖火まぼろしなり」収録。
巨大な経済圏に成長したアジア。その驚くべき実情を紹介し、日本人のアジア理解の変更をせまる「文藝春秋」読者賞受賞のレポート
日本の海外進出企業が現地で直面する奇妙な事件を軽妙に描く表題作ほか二篇。日本人とアジアの関係を衝いたビジネス最前線小説集
ちょっぴりドジでも、体力・気配り・プロ根性では負けません。海外旅行添乗員にトラバーユした新人ギャル・由美子の大爆笑奮戦記
東京――ロンドン間を世界新記録で飛んだ朝日新聞の神風号の二飛行士と天才少女バイオリニストとして一世を風靡した諏訪根自子。日本とヨーロッパを舞台に、青春の光と影を凝視する。
西ドイツ出向寿司職人、国際線スチュワーデス、ルール炭鉱派遣炭坑夫、オーペア女性など、日本の国際化時代の扉を開いたさまざまな職業のパイオニアたちの涙と笑いの東西交流物語。
太平洋戦争の傷跡を色濃く残す炎熱地マニラを舞台に、国際ビジネス最前線で働く商社マンたちの誇りと情熱、愛と死、そして直面する現実を、壮大なスケールで描いた直木賞受賞作。
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