作品
海の幸、山の幸、和洋中の食との付き合いも、よき友との交情と同じ。舌の上にめぐる四季の味に、なつかしい回想や交友を浮かびあがらせる、この人ならではの滋味豊かなエッセイ。
この子は大きくならなきゃよかったのに――学生街の食堂の老主人と娘との淡い哀歓をえがく人生スナップをはじめ、都会の一隅の細やかな人間模様を見事にえがく十七の短篇佳作集。
ゴルフが上達したければ、ちょっと休めばよろしい。自分の姿が見えてくる。さらに休み続ければ、グリーンに出ずしてシングルまちがいなし?……。逆説にみちた神吉式ゴルフ上達法。
疎開先の湖でブラックバスを釣る少年のこころを八月十五日という格別の一日に凝縮させた好短篇。他に作者の代表的短篇「二ノ橋 柳亭」「巫山の夢」「目の体操」など全七篇。(色川武大)
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