作品
転々とする女性被害者の証言。女のエゴと男の見栄の激突。裁判という熱い人間ドラマのなかに、心理の綾を描き切る、サントリーミステリー大賞受賞の滋味豊かなる長篇。(石和鷹)
八百長疑惑、いわゆる「黒い霧」事件で球界から永久追放された豪腕投手。彼の人柄や、事件の再検証、復権への道のりを詳しく描く
殺人で逮捕された日雇い労働者。冤罪を訴える彼は、裁判に望みを託すが。実際の事件を元に描く、渾身のノンフィクション・ノベル
別れ話を持ち出された女が、弁護士事務所の扉の前に立っていた。失うものはプライドか、愛か。もがくほどに行き場を失っていく現代の男と女の物語を精緻な筆で描く大長篇。
コンビニで顔を合わせただけの男が、深夜、彼女のマンションを見上げていた。実在の事件を元に、周囲の悲しみを丹念に描く問題作
レイプされる――都会で一人暮らしの女性が突如襲われた恐怖、そして周囲に巻き起こる様々な波紋……。表題作のほか、日常の死角の闇を浮き彫りにする法廷ミステリー。(小杉健治)
単身赴任に始まる六年の別居生活。「自由になりたい」という夫の言葉を拒み続けた妻が、なぜ突然、離婚に合意したのか。女性の心の葛藤を巧妙な筆致で描く法廷恋愛小説。(藤堂志津子)
「男の人が倒れている」一一〇番通報の女の声には妙ななまりがあった——。裁判を通じて明らかにされる経済大国の底辺に生きる女たちの真摯な姿。感動の直木賞受賞作。(石和鷹)
女のエゴと男の見栄の衝突、転々とくつがえる女性被害者の証言。人生の迷路へとわけ入るサントリーミステリー大賞受賞の法廷小説
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