作品
武蔵を仇と狙うのを忘れたかのように、花実は武蔵につき従う。東北を巡るうち、無腰の武蔵は屈強の七人に囲まれ絶体絶命の危機に
父と兄を武蔵に討たれた伊賀忍者の花実は組織を脱け、武蔵につきまとい、隙をうかがう。一方、花実も伊賀忍者群から追われる身に
大坂夏の陣の火ぶたが切られ、武蔵は文字通りの死闘をくり広げるが、ついに豊臣方は壊滅した。死にきれぬ身は、また放浪の旅へと
死を覚悟し一雑兵として大坂城に入り、冬の陣をむかえたが、和議が成立。宮本武蔵はまたもや死に処を失った。放浪の旅がはじまる
予言で百発百中の実績を持つ男から、死相が表れていると告げられた武蔵。旧友に再会して討たれるというのだが……。連作五篇収録
試合での相討ちを望まれてとまどったり、暗闇に怯えて罪のない男女を斬り殺した汚名を着せられたりして、苦境におちいる宮本武蔵
山犬を意のままに動かす正体不明の恐るべき兵法者や、万に一つの勝ち目もない凄腕の剣豪との立ち合いなど、宮本武蔵の死闘は続く
巌流島の決闘以後の兵法者たちとの凄絶な立ち合いの数々を辿り、二天一流開祖たる剣聖武蔵の生涯を新しい視点で描く入魂の剣豪伝
敗北とは死ぬことなり。奇策を弄しても敵を倒す以外に生きる道はない。ひとふりの剣に己を託す流浪の兵法者を描く短篇集。「天に唾を吐く」「快楽の一瞬を待つ」他、八篇を収める。
美貌を武器に奈美子の復讐計画は進められたが、それを裏切ったのは、奈美子自身の肉体であった。性の悦びに溺れ、ついには性の究極を得る女の姿を華麗に描く官能サスペンス。
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