作品
彼と父を見送った私に癌が見つかった。ともに暮らす画家の母は要介護4だ。私が必要な母と私、一卵性母子による愛と涙の闘病記。
芥川賞が百一回目を迎えた時、奇しくも時代は昭和から平成へ移り変わった。第百一回から百五回までの六作品と選評・自筆年譜を収録
故郷フランスを離れ、七つの海を渡った男が、神戸で母と出会うまで。父の記憶を頼りに旅を続ける私だったが……。初の自伝的長篇
「嘘に色があるならば、薔薇色の嘘をつきたいと思う」。独身女性の揺れ動く心をユーモラスに描いた芥川賞受賞作。「背負い水」「喰えない話」「サブミッション」他一篇収録。(宮原昭夫)
喜びにつけ悲しみにつけ、とにかく食べる。超高級料理屋から名古屋場末のミソ煮込みまで、全国を股にかけて「食べる女」の大冒険
知性とたくましさ、哄笑と優雅が織りまぜられた、まったく新しい小説空間。日本文学の最前衛におどり出た大型女流の芥川賞受賞作
パリの留学生寮に集う日本人学生の青春と自意識と恋愛とを、高度の諧謔をもって描き、優れた日本人論ともなった女流気鋭の小説集
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