作品
「オール讀物新人賞」で作家デビューする数年前、無名時代に雑誌掲載された短篇14篇が発見された。没後10年を前に、ファン待望の1冊
タクシードライバーの宮田は、30歳。妻とは別居中、パニック性障害にも悩まされ、ルームミラーの奈落へ落ちていく。傑作長篇小説
暗い宿命に背中を押されて生き、あるいは死んでいく主人公たちを抑えた筆致で哀感を込めて描き、鮮烈な感動を呼んだ初期名品集
秘剣術を知るがゆえに藩の陰謀に巻き込まれた男たちが、凄まじいまでの決闘に挑む。運命の悲哀に涙し、卓越した剣技描写に酔う
酒乱剣、女難剣、好色剣など剣士の技はいよいよ多彩になり、女達との官能的描写と共に息もつかせぬ展開に。「孤影抄」の姉妹篇
旗本の家を出奔、裏店に住みついた平四郎、「よろずもめごと仲裁つかまつり候」の看板を掲げた。哀歓あふれる人生を描く剣客小説
東京の光と影に苛まれる二人の孤独なタクシードライバーが、最果ての死に場所を求めて街を駆けめぐるのだが……。待望の傑作長篇
伝統の私小説に新風を吹き込む意欲作、想像力の限りを尽くした実験作が目白押しの第十八巻。第百十七回から第百二十二回の六作収録
全集二五巻にそえて贈る一冊だ。この作家が遺したもの、そのゆたかな文学世界におおくの人々が文をよせ語り尽した。その全文集!
※未刊行の書籍は、刊行予定が変更になる場合があります。