秘剣、外に語らず――藤沢周平が剣客小説に新境地を開いた名品集“隠し剣"シリーズ。凶々しいばかりに研ぎ澄まされた剣技を秘める主人公たち。第二弾である本書では、剣の遣い手はさらに多彩に。薄禄の呑んだくれ藩士のくぐもった悲哀を描く「酒乱剣石割り」、醜男にもそれなりの女難ありと語る「女難剣雷切り」など。他に「汚名剣双燕」「陽狂剣かげろう」「偏屈剣蟇ノ舌」「好色剣流水」「暗黒剣千鳥」「孤立剣残月」「盲目剣谺返し」など、全九篇。映像化された作品も多く、姉妹篇『隠し剣孤影抄』とあわせて全十七篇。全体で「海坂城下異聞」となっている。剣客小説の金字塔。
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