作品
隠し売女の生活を守るべく今宵また、べらぼう村正が鞘走る。小名木川に涙を落とす弱者の姿を描きつつ、若隠居の用心棒、左文字小弥太の美学も冴える、謎解き人情物語。(縄田一男)
竹光剣法を編みだした旗本の若隠居・左文字小弥太が地獄宿の用心棒となる。天保改革後の深川、小名木川近辺で“べらぼう村正”と恐れられる剣の遣い手と売女の夢を描く人情物語。
女嫌いの大店の若旦那がはじめた道楽がなんと捕物帳ごっこ。銭形平次にむっつり右門、人形佐七に半七と、親分もどきが次々に登場して吉原界隈の難事件はすべて解決。(田口実)
あるときキザなヴェルヴェット、あるときもじゃもじゃ金田一、そしてポアロにホームズ、コロンボ、マーロウと、うちの旦那様はルパンもメグレも胸キュンの名探偵。(解説・内藤陳)
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