作品
明治の文豪、将棋指し、映画評論家、生意気なインタビュアー……。目に見えないものもじっくり眺めるとおぼろげに見えてくる。短文の名手が贈る珠玉の十九篇収録。(小森陽一)
近代文学史の一頁目にその名を刻まれた二葉亭四迷。つねに悩みを抱えつつも夢を追い続けた自由な精神と明治後期の時代背景を描く
「マンガなんて」と言うなかれ。今や日本のマンガは世界に誇れる表現手段なのである。「ちびまる子ちゃん」から「沈黙の艦隊」までを縦横に論じ、マンガの可能性を探る。(松山巖)
明治の文豪、将棋指し、映画評論家、筆者自身……。じっくり眺めると、おぼろげに見えるものがある。短文の名手が贈る珠玉の十九篇
四月の雨に濡れて沈黙する森はとても哀しい――。叙情、饒舌、寡黙。さまざまな語り口に、繊細にしてしたたかな筆者の姿が浮かび上る。爽快な寂寥漂う好エッセイ集。(奥本大三郎)
家はあっても家族はなく、家族はあっても家庭はない――。時代と世代に対する観察と諦念。短文の名手が丹精に紡ぐ珠玉の三十二篇
戦後四十年、マンガは独特なジャンルとして定着した。『ちびまる子ちゃん』から『沈黙の艦隊』まで、現代マンガの到達点を検証する
国際列車から低いプラットホームに降り立ち、見知らぬ街で安ワインを飲みつつ敷石の運命について思いをいたす――鋭い時代感覚で“文化の地層”を考察した臨床的海外ルポ。
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