作品
前代未聞の殿様追放に成功した松ヶ岡藩。奇策「かげろう飛脚」が奏功したのだ。公儀隠密と足軽・悠市との白熱、緊迫の名勝負!
吟味方筆頭与力の女房おこうと舅の左門が江戸の巷で起こる様々な事件の謎を解く。推理の楽しみと江戸情緒が結びついた傑作捕物帖
車の運転中に、一酸化炭素中毒で亡くなった母。排気管に鼠がつまっていたのは果たして偶然だったのか? 傑作ミステリー五篇を収録
外に米・中、北朝鮮の脅威を受け、内に経済の長期停滞に苦しむ日本は再生への道を失ったのか。危機を克服しうる真の保守とは何か
何と京都・祇園祭の山鉾に爆弾が。しかしそれは十津川を窮地に陥れる狼煙でしかなかった。犯人の十津川への怨嗟は何が原因なのか?
項羽、劉邦をめぐる異色連作「長城のかげ」五篇と「花の歳月」「華栄の丘」など中篇小説。この作家円熟期の名品十一篇をおさめた
なぜおれは、チンゴロ村に戻ってきたのか。すさんだ魂とすれ違う愛がもたらす惨劇の果ては……。「蔭の棲みか」に続く衝撃の長篇
道を知らないタクシーに乗ってしまった方向音痴の焦りや、ついに殺人事件が起きてしまう肩凝りの辛さを克明に描くユーモア短篇集
仕事ば美しくせんといかんばい。博多の幸三は芸術的な殺し屋。いつでも、どこでも、誰でも耳這刀ひとつで……。アウトロー小説の絶品
虚栄心、快楽、嫉妬、恐怖そして死――日常に潜む狂気のボーダーラインを踏み越えた者たちの悪夢の物語。著者会心の短篇小説集
舞台は昭和初期、上流家庭の花村家に女性運転手がやってくる。令嬢の英子は彼女に興味を持ち、ひそかに<ベッキーさん>と呼ぶが
銀座の画廊で見たタペストリーにほれこんだ古物商の陶子は現金で全作品を買う約束をする。しかし作者は死に、作品は消えていた…
贅沢なお酒から一品百円の居酒屋、コーヒー焼酎に象鼻杯……。三歳で味を覚え、ついにお店を手伝うに至った著者の爽快痛飲エッセイ
どんなにできると思っている子でも、どこかに必ずつまずきがあります。どこがわからないかわからない子にも必ず方法があります
グッチのローファー、健康サンダル、スニーカー……はく靴でその男のタイプを面白おかしく占う。つきあった時の利点欠点もわかる
ゴッホの激情、ベートーベンの歓喜、妻の愛がこもる鎌倉山のアトリエを舞台に、日本が誇る板画の鬼才の顔貌を活写した大型写真集
「あんな時代は日本ではない」と司馬さんは戦争の時代を評した。日本はなぜ狂ったのか。いままた同じ過ちを繰り返そうとしている
気負わず、気取らず、のほほん大リーガーには、しかし確固とした自信があった。アクシデントで突如シーズンを終えた左腕の生き様
小説の素材がダイヤモンドなら、エッセイの素材はエメラルド――常に精緻な取材と真摯な姿勢で作品を創り出す著者の名エッセイ集
日本画家の専属裸婦モデルを務める結子は、恋人のピアニスト島津と、別れるための四日間を真冬の京の宿で過ごす。長篇恋愛小説
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